216_ CFRP palm pad

Carbon Fiber Reinforced Plastics (炭素強化繊維プラスチック、CFRP)のパームパッド。

私の友人には、石膏で型をとり、PowerBook G3 1998のゴムコートされた外装部分を、ウェットレイアップ 製法をつかってCFRPに置き換えた強者もいる。この手法を使うと、つや出しのための磨き処理に苦労するそうだ。

今回作って頂いたものは、0.3mm厚のパネルから切り出したもの。表面は平滑で、少し斜めから見たときの繊維の並びは文句のつけようがない。

217_ Computed Radiography system and Imaging Plate

CFRPといえば、その素材特性からレーシングカーやレジャー用品にまで広く使われている。意外なところで、X線の透過性がよく、丈夫なことからカセッテの表面保護として利用されている。

PowerBook G4を使い始めてから、来月で1年が経過しようとしています。その間、毎日持ち運んでいると、あちこちが擦れたり、傷がついたりとそれなりに年期が入って参りました。

すこし、化粧直し、もしくは気分転換とでも申し上げましょうか、PowerBook G4をドレスアップするパーツをご紹介します。hiderin氏作の「カーボンパームパッドS」です。

PowerBook G4の外装パネルは、ご存じの通りチタニウム製です。表面処理がされていて、普通に使っていれば傷も目立ちません。ただ、私は腕時計をしませんが、時計のバンドがパームレスト部分に当たって、小さな擦り傷を作ってしまうことは容易に予想が付きます。

所詮道具ですから、そういった傷も味のうちであるという考えもあります。でもつけないですむ物なら、つけたくないのも人情でしょう。

パームレスト部分にパッドを張ることで対処できますが、意外とこの材質に困ることになります。

まず、ソリッドなデザインのPowerBook G4に合う素材を探す必要があります。そしてなにより、液晶部分と直接接するだけあって、薄く丈夫で均一な素材が必要です。

この2点を考えたとき、薄くても丈夫で、表面の硬度はそれほど高くないCFRPは、素材としては合格です。さらに本物の美しいカーボン繊維の折り目は、本体のデザインとうまく融合できるでしょう。

使用中気をつける必要もあります。これまでもパームレストが手垢で汚れていると、液晶面にこれが転写されることがありましたが、それが顕著になるということです。常に清潔に保つ必要があります。

hiderin氏は、氏のmarcurys factory「最狂のmercuryを創る会」のなかで、オリジナルデザインのパームパッドを公開するだけではなく、材料があるときだけの限定としながらも、実費のみの費用で加工、配送を行ってくれくれています。興味があるPowerBookユーザーは一度氏のページを訪れることを強く、おすすめいたします。