macintosh
Vol.92
1/Apr 2002

PowerBook G4 AF

Top > Macintosh > PowerBook G4 AF(April fool) ▼NAV ←Previous Next→

219_ PowerBook G4 Advanced Future

219_ PowerBook G4 Advanced Future

4月1日だからこそ紹介できるPowerBook G4 AF。PCMCIAカードスロットのあった場所には、ひときわ大きなヒートシンクがある。反対側にも左右対称にヒートシンクが設置される。

バッテリー駆動時はそれほどでもないが、AC駆動時の発熱は尋常なものではない。ただし、パームレストには熱は伝わらない。

220_ Exploded View of PowerBook G4 AF

220_ Exploded View of PowerBook G4 AF

中央に二つのPPC7455がならぶ。このPPC7455は先にPowerMac G4 Dual/1GHzで採用されたPPC7455とは違い、XPC7455RX800NCが使用される。0.18μm、SOIという部分では同じであるが、コア電圧が1.3Vと低く、通常消費電力が17Wから11.2Wへ、Maximumでは24Wが15.9Wに押さえられている。

バッテリー駆動時は片方のPPCのみの駆動で、長時間モード時はDDR SRAMの使用も中止される。Dual動作時は、ほぼ常時空冷ファンが回ることになる。

CPU直上及びMobility RADEON 7500の上のヒートスプレッダーは4本のヒートパイプで接続されキーボード脇のヒートシンクと液晶ヒンジ付近に熱を放散する。

221_ Exploded View of PowerBook G4 AF (reverse)

基板裏側のKeyLargo ICとPCMCIAブリッジチップのあった場所には、ひときわ大きなPangea I/O and Memory controller ICがある。0.2mm厚の絶縁コートされた銅版が基板全体から光学ドライブの下面全体を覆うように設置されており、廃熱を助ける。

221_ Exploded View of PowerBook G4 AF (reverse)

 

222_Silicon On Insulator

222_Silicon On Insulator

シリコンウェハーの製造過程で酸素イオンを注入し、シリコン層の直下に酸化物層を形成する。シリコン下面に流れる無駄な電流を防ぐことで、より低い電圧でトランジスタを駆動することが可能となる。

0.18μmというIntelと比較すると1世代以上前のチップでも、低い電圧で安定して動作させることが出来る。低消費電力はノート型パソコンにとって、廃熱とバッテリー駆動時間の両面でアドバンテージだ。

この画像はIBM Microelectronics のWeb Contents Ownerの許諾を得て掲載するものです。

223_ block diagram of PowerBook G4 AF


PCアーキテクチャが着実に進歩し、iMacまでもがG4を搭載している今日、PowerBook G4がPowerBookとしてプロ用の性能を保持しているかと言われると、答えに窮することが幾たびもあります。その回答がPowerBook G4 AFです。

PowerBook G4アーキテクチャはクロック数とGPUを除けば、ほぼPowerMac G4 Quick Silverと同等のI/Oが搭載されています。メモリ周りが旧態然としてはいますが、ノート型としては比較的戦闘力のあるアーキテクチャです。なにより、Final Cut Proを代表とするアプリケーションが、デスクトップだけではなく、ラップトップも視野に入れて設計されているのは、両者の性能差が比較的僅かであることの現れでしょう。

そうした中、PowerBook G4はDual CPUを現実の物として、さらにデスクトップとの差を縮め、Final Cut Proのリアルタイムエフェクトの適応範囲の広がったモデルとなりました。

CPUにはPowerPC 7455の低消費電力バージョンである、XPC7455RX800NCが二つ搭載されています。バッテリー使用時はシングル、AC接続時にDualになります。

GPUにはMobility RADEON 7500が採用されています。Mobility RADEONのコアクロックが166MHzであったのに対し、最大270MHzになり、Embedded DDR SDRAMとの接続も倍の128bit、メモリクロック数も166MHzから210MHzへ向上しています。またハードウェアT&L回路であるCHARISMA ENGINEが搭載されることになり、3Dグラフィックポータブルワークステーションとしての道も広がるでしょう。残念ながらADC、DVIといったデジタルビデオ出力は今回も見送られましたが、これはビデオプロジェクター機器のDVI普及が先に必要なため、仕方がないことかもしれません。

Pangeaもリビジョンアップを繰り返し、133MHzのMPX Busのドライブを可能としました。

Ethernet Link Layerの性能が心配されるところですが、Gigabit Ethernetインターフェースは健在です。その一方、PCIバスの内蔵化とPCMCIAブリッジICの省略から、PCMCIAカードインターフェースが完全に削除されました。モデムと同系統のUSBインターフェース経由でBluetoothが内蔵される代わりに、赤外線インターフェースも省略されました。こうしたインターフェースの整理には賛否が伴うでしょう。

学ドライブには引き続きcombo driveの採用でとどまりました。これは発表時期の問題で、従来と同じようSuper Drive搭載時にアップグレードパスが用意されるかもしれません。

ラップトップにDual CPUという構成はこれまでの常識を覆すでしょう。しかしその裏には、PowerPCシリーズのジェネレーションアップがなかなか進まないというジレンマも見えます。

(April fool)

topsearchinformationbbsmacintoshmedicalnext & macos xfaqfaq for G4site maplink

アンケートフォーム

電子メールアドレス
お名前(Option)

使用OS

使用機種
ご質問、ご提案、ご意見などありましたらご記入下さい。

ページに対する感想など、誤字脱字などお聞かせ願えれば幸いです。
このHPのチェックは
今日初めて
月に1〜2度
週に数回
内容について
難しい
適度である
簡単だ
デザインは
良好
普通
変更が必要
話題について
MacBook特化が良い
特にこだわらない
できればアンケートフォームに答えていただけると幸いです。

メディカル マッキントッシュ

medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002,2003,2004,2005, 2006
Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
Privacy and Security Policy

ご自由にリンクして下さい。

アップルおよびアップルのロゴは、アメリカ合衆国およびその他の国々におけるApple Computer,Inc.の登録商標です。

POWERBOOK ARMYおよびmedical macintoshは、独立したユーザグループで、アップルコンピュータ株式会社が権限を与えた団体、支援する団体、またはその他に承認する団体ではありません。