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Vol.107
5/Apr 2003
logic board performace

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303_ the bluetooth logic board and USB
303_ the bluetooth logic board and USB

中央のbluetooth基板から細いアンテナケーブルが液晶側に入っている。AirMac Extremeのアンテナケーブルも同じ部分を通る。

本体左右に用意されたUSB端子は便利であるが、部品点数も多いことは確かだ。

多くのパーツを見ていると、Appleは確かに業界標準の技術を多く取り入れ、常識的にくみあせていくOSの取り組みとは裏腹に、デザインのためであれば、たとえ特殊なものでも積極的に取り入れていく、「本気」がPowerBook G4 17-inchにあると感じた。

304_ PowerBook G4 17-inch main logic board
304_ PowerBook G4 17-inch main logic board

基板に配置される部品がわかりやすいよう、透過表示とした。発熱量の大きなパーツは一直線に配置され、2機の強力なブロアーで冷却される。

また基板の一部にはスピーカーのエンクロージャーを確保するため穴があいている。

PowerBook G4 1GHzから、CPUがブロアーを制御できるようになっていた。17-inchでは、温度センサーがCPU部、GPU部そして電源部の3カ所にあって、PMUからCPUに管理が移った。温度管理が強力になっていると考えられる。

305_ Logic board of PowerBook G4 17-inch and 12-inch
305_ Logic board of PowerBook G4 17-inch and 12-inch

本体の大きさは異なるが、ロジックボードの大きさはさほど変わらない。PowerBook G4 12-inchのロジックボードは222cm2で、

17-inchは266cm2だ。薄いボトムケースにリッチな冷却パーツを組み込んだ17-inchは、本体裏側もそれほど熱くならない。これは冷却のための吸気を、ヒートスプレッダーとボトムケースの隙間を通すことで、ボトムケースも冷却しているからだ。

306_ PowerBook G4 17-inch memory performace
306_ PowerBook G4 17-inch memory performance

PowerPCの主メモリへのアクセスは低速なFSBのためにそれほど高くない。そのため比較的高速で、I/O信号が混在しない専用L3バスを別に持つことでパフォーマンスを稼いでいる。

しかし、L3の容量はわずか1メガバイトで、メインメモリへのアクセスは重要であることには変わりない。

上記はinteger (32bit)のLoad命令にCPUがどれほどのクロックを要するのか測定したもの。(効率の高い連続する32バイト、8ビート単位で測定)

青が17-inchのそれで、赤は同じCPUとUni-North 1.5を搭載する15-inchの値である。

CPU内部やL3キャッシュ領域は変化が無いが、FSBが166MHzにアップした17-inchは、クロックが短縮されている。

307_ PowerBook G4 1GHz 15-inch Uni-north 1.5 memory performace
307_ PowerBook G4 1GHz 15-inch uni-north 1.5 memory performace

同じ1GHzのPowerPC G4を搭載するPowerBook G4 1GHz 15-inchと17-inchを比較した。

グラフは32bit整数をメモリから読み出すとき、FSBの帯域の何%を利用できたかを示した。

数字が高い方が優れているが、DDRメモリをサポートし帯域だけいうなら2.5倍になったintrepidも、Uni-nrth 1.5 と比較して、大差はなく3%程度の改善にとどまる。

L3キャッシュの影響される領域では逆に効率低下とも見えるが、これは分母のFSBが166MHzと高いためである。


ジックボードは非常に複雑な形状でした。304_ PowerBook G4 17-inch main logic boardは、裏と表の部品配置がわかるように、透過像としました。液晶の厚みが増した分、ボトムケースが薄くなっています。その薄いボトムケースに、冷却風が通過する緩衝層と、キーボードと照明用ファイバーにはさまれてロジックボードがあります。ロジックボードは複雑に切り込まれ、ソケット類が干渉しないようになっています。さらにスピーカーのエンクロージャーを逃がすため基板に穴まであいていました。

本体後部の吸気口から、ボトムケースとヒートスプレッダーの間の緩衝層に冷却風が通過するようになっているため、本体底面はそれほど熱くなりません。最終的には本体後部左右にあるラジエターコアを冷却し、外部に排出される仕組みになっていました。これはPowerBook G4 1GHzの右側のブロアーに構造が似ていますが、ケース自体を冷

却する発想を、この薄い筐体に組み込んだことは、特筆すべきでしょう。306_ PowerBook G4 17-inch memory performaceは、32ビット整数レジスタのメモリロード命令に要するCPUのクロック数を、同じ1GHzのPowerPC G4 7455Aを搭載するPowerBook G4 1GHzと、PowerBook G4 17-inchで比較したものです。

CPU内部のcacheにヒットする容量では、ほとんど差が無いのに対し、主メモリへのアクセスが必要な場合は、両者に大きな差があることがわかります。これはMPX Busが133MHzから166MHzに引き上げられたことが大きく、現在PowerBook では、17-inchのみが達成しています。

かし、ノートブックという範疇では珍しい333MHzのPC2700のサポートは効果が出ているのでしょうか。307_ PowerBook G4 1GHz 15-inch Uni-north 1.5 memory performace

は、PC133のSDRメモリを使用したPowerBook G4 1GHzと比較しました。MPX Busの理論上の有効帯域の2割程度しか利用できないことには変わりがありません。メモリだけの比較なら理論上2倍以上の性能向上がありますが、MPX Busがボトルネックとなり性能向上はわずかな結果でした。

ただし、PowerMacと同じ最新のアーキテクチャを実現し、それでいて静かで、美しい筐体のPowerBook G4 17-inchには、別の評価をあたえるべきかもしれません。十分なパフォーマンス。PowerBook G4 Titaniumよりも繊細で、かつ頑丈な筐体。同じ材質とはいえ、PowerBook G4 12-inchとは比較にならないほど、押さえ込まれた表面温度。そして、暗闇で白く浮かび上がり、打鍵すると光が写り込んで、はっきりと光るキーボードなど、道具を逸脱し、所有することの楽しみを感じさせるアイテムかもしれません。

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