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23/Sep

FAQ: Can't wake up with DARA212

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Q:IBM DARA-212000をWallstreetに組み込むと、スリープから復帰できず、起動も出来ません。改善する方法はありますか?

512_magnetic sensor

512_magnetic sensor

PowerBook G3 Series 1998はReturnキーのすぐ右脇に磁気センサーがあり、蓋が閉まると、液晶ベゼルにある磁石が近づき、反応するようになっている。全てのPowerBook G3 Series 1998ではないが、DARA-212000の磁気の影響を受ける個体がある。

513_wallstreet hard disk cage

513_wallstreet hard disk cage

Wallstreetのハードディスクゲージ。図中の赤い部分に磁気遮蔽板を設置する。

0514_cutter

OLFAの替え刃(小)。幅は1cmで、右の固定用穴から数えて2つ目の切れ込みで折り曲げ、長さを調節する。この場合ちょうどハードディスクのTorxネジの間に入る。

写真提供:Kakurai氏

0514_cutter

0515_Macnetic shield

kakurai氏にお願いし、写真撮影していただいた。替え刃を一度ライターで炙り、熱を加えた後、写真のように絶縁の意味でビニールテープを張り付けて保護している。

Kakurai氏の検証では、それまで100%起動不良であったDJSA-210000が、問題なく起動できているという。

写真提供:Kakurai氏

0515_Macnetic shield


A:ある種のハードディスクが発する磁気の影響で、PowerBookの磁気センサーが誤動作して起動障害を引き起こしています。磁気シールドを設置すると、問題が解消する場合もあります。

これははじめ、数台のDARA-212000とPowerBook G3 Series 1998 (wallsteet)の間で問題になった、起動不良に端を発します。DARA-212000を組み込んだPowerBookで、組み付けた最初だけしか起動せず、スリープさせたり、電源を切ったあと、再度起動しようとすると、「ブチ、ブチ」という異音が発生し、電源がはいらないという問題が何件か起こったのです。*1

解決法としては、起動する度にハードディスクを脱着するというも、渡辺氏の考案した、ハードディスクを絶縁して搭載するというものが有りました。

出氏はこの問題の解決の糸口を発見しました。氏は、起動時に磁石でリターンキーの横を何度か往復させることで、PowerBookを見事に起動させることに成功したのです。

この知らせを聞き、調査を開始した結果、DARA-212000は他のハードディスクと比較すると、コネクタとは逆の部

分、513_wallstreet hard disk cageで赤く示したところの磁気が強く、たとえばハードディスクでゼムクリップを吸着し、持ち上げることができるのです。

その磁気が、512_magnetic sensorのセンサーに影響し、誤動作することが判りました。このセンサーはパワーブックの液晶ベゼルに組み込まれた磁石に反応し、パネルが閉じられたことを関知するものです。

題はDARA-212000に固有のものではなく、最新のDJSA-210000を使用したkakurai氏にも起きました。そこで、氏にお願いし、この磁気を遮蔽する工作をしていただきました。

方法は、0514_cutterの刃を適切な長さに折って、それをライターなどで炙り、熱を加えることで帯磁を消し去ります。そして、0515_Macnetic shieldの部分にビニールテープで貼り付け、絶縁して頂きました。氏は現在、問題が解決しているそうです。

カキバラ氏には、保存してあった、問題が発生したDARA-212000を、再度組み付けていただき、追試をお願いしております。現在、長期テスト中ですが問題は解消しているそうです。

異物をPowerBook本体内部に装着しなくてはならないため、保証などの面で不安は残りますが、古くなったPowerBookに最新型のハードディスクが使用できないことがあるのは気がかりなことでした。

この解決法を試すときは十分注意して頂きたいと思います。

DARA-212000、DJSA-210000に発生する全ての問題の解決を保証するものではありません。改造、改修は自己責任の範囲で行って下さい。問い合わせは私までお願いします。

NEW28/Sep 2000

その後、DJSA-220000に換装したお二人より、相次いで障害解消が確認されたとメールを頂いております。


謝辞

すばらしい観察力をお持ちの小出様、そして電子メールのお願いだけで検証に参加していただいたkakurai様、追試の為に古いハードディスクを再度組み込んで頂いたサカキバラ様に感謝いたします。

*1PowerBook G3 Seriesに換装可能なHardDiskの種類について *57

25/Oct

FAQ: Can't wake up with DARA,DJSA(2)

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防磁の必要性についてはDARA-212,DJSA-210とPowerBook G3 1998で起こる起動障害と解決策を参照して下さい。

0518_Heat Sink

電源を抜いたあと、両側のExpansion Bayのアクセサリを取り外し、キーボード固定クラッチをリリースする。キーボードを手前に反転させ、2カ所のヒートシンク固定ねじゆるめる。このねじは大変軟らかい材質なので、サイズのあったねじ回しで注意深く作業する。

ヒートシンクには手前に取っ手が付属するので上に持ち上げるようにして手前から取り外す。

0518_Heat Sink

0519_Hard disk bracket

固定用プラスねじをゆるめる。このねじは脱落しないように、最後は空回りするように出来ている。やはり左手前を図のように持ち上げる様にすれば簡単にハードディスクをブラケットごと取り外すことが出来る。

0519_Hard disk bracket

0520_Macnetic shield

カッターの刃を消磁して絶縁テープで張り付ける。ハードディスクブラケット以外に触れることはない。材質については他のものでも良いかもしれない。

現在、DARA212000, DJSA232000, DJSA230000, DJSA220000など、比較的新しいハードディスクで問題が発生している。Mac OS Xを目前にしてWallstreetのハードディスクを増設しようと考えているユーザーは知っておくべきTipsかもしれない。

0520_Macnetic shield

31/Dec

FAQ: Can't wake up with DARA,DJSA(3)

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0521_Magnetic shield

PowerLab社の磁気シールド装着位置。磁気シールドはオーディオ用磁気遮蔽シート。絶縁用のシートに磁気遮蔽体がサンドイッチされたもの。それ自体の厚みは1mm以下である。

装着には分解が必要であるが、ハードディスク換装と同時に行えばよいだろう。

0521_Macnetic shield


NEW30/May 2001

IBMの最大容量ハードディスクをWallstreetに組み込んだとろ、磁気障害が発生したそうです。組み込んで電源ボタンを押したところ、「ブッ、ブッ」という音だけで、動かなかったそうです。そこでカッターの刃による防磁処理を行い問題解決したように見えたそうです。

ところが、4時間ほど使用したあとに「ブッ、ブッ」という音が再発し、突然空冷ファンが回りだしたそうです。

空冷ファンを止めるには、AC電源プラグを引き抜き、バッテリーを抜かなくてはならなかったそうです。

バッテリーを元に戻してファンは回転を続け、最終的に復帰するためにはリセットコンビネーションを10秒以上押し続ける必要があったそうです。

このとき、防磁に使用したカッターの刃が使用中の物を流用したとのころで短く、不完全であったのが原因のひとつであると示唆されます。対処法としては新品の替え刃か、PowerLob社が配布するMagnetic shieldが適切かと思われます。

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