|
|||||||||||||||||||
| Top > Macintosh > PowerBook G4 17-inch > logic board performace ▼NAV ▼form ←Previous | |||||||||||||||||||
304_ PowerBook G4 17-inch main logic board
|
|||||||||||||||||||
305_ Logic board of PowerBook G4 17-inch and 12-inch本体の大きさは異なるが、ロジックボードの大きさはさほど変わらない。PowerBook G4 12-inchのロジックボードは222cm2で、 |
17-inchは266cm2だ。薄いボトムケースにリッチな冷却パーツを組み込んだ17-inchは、本体裏側もそれほど熱くならない。これは冷却のための吸気を、ヒートスプレッダーとボトムケースの隙間を通すことで、ボトムケースも冷却しているからだ。 |

306_ PowerBook G4 17-inch memory performancePowerPCの主メモリへのアクセスは低速なFSBのためにそれほど高くない。そのため比較的高速で、I/O信号が混在しない専用L3バスを別に持つことでパフォーマンスを稼いでいる。 しかし、L3の容量はわずか1メガバイトで、メインメモリへのアクセスは重要であることには変わりない。 |
上記はinteger (32bit)のLoad命令にCPUがどれほどのクロックを要するのか測定したもの。(効率の高い連続する32バイト、8ビート単位で測定) 青が17-inchのそれで、赤は同じCPUとUni-North 1.5を搭載する15-inchの値である。 CPU内部やL3キャッシュ領域は変化が無いが、FSBが166MHzにアップした17-inchは、クロックが短縮されている。 |

307_ PowerBook G4 1GHz 15-inch uni-north 1.5 memory performace同じ1GHzのPowerPC G4を搭載するPowerBook G4 1GHz 15-inchと17-inchを比較した。 グラフは32bit整数をメモリから読み出すとき、FSBの帯域の何%を利用できたかを示した。 |
数字が高い方が優れているが、DDRメモリをサポートし帯域だけいうなら2.5倍になったintrepidも、Uni-nrth 1.5 と比較して、大差はなく3%程度の改善にとどまる。 L3キャッシュの影響される領域では逆に効率低下とも見えるが、これは分母のFSBが166MHzと高いためである。 |
ロジックボードは非常に複雑な形状でした。304_ PowerBook G4 17-inch main logic boardは、裏と表の部品配置がわかるように、透過像としました。液晶の厚みが増した分、ボトムケースが薄くなっています。その薄いボトムケースに、冷却風が通過する緩衝層と、キーボードと照明用ファイバーにはさまれてロジックボードがあります。ロジックボードは複雑に切り込まれ、ソケット類が干渉しないようになっています。さらにスピーカーのエンクロージャーを逃がすため基板に穴まであいていました。本体後部の吸気口から、ボトムケースとヒートスプレッダーの間の緩衝層に冷却風が通過するようになっているため、本体底面はそれほど熱くなりません。最終的には本体後部左右にあるラジエターコアを冷却し、外部に排出される仕組みになっていました。これはPowerBook G4 1GHzの右側のブロアーに構造が似ていますが、ケース自体を冷 |
却する発想を、この薄い筐体に組み込んだことは、特筆すべきでしょう。306_ PowerBook G4 17-inch memory performaceは、32ビット整数レジスタのメモリロード命令に要するCPUのクロック数を、同じ1GHzのPowerPC G4 7455Aを搭載するPowerBook G4 1GHzと、PowerBook G4 17-inchで比較したものです。CPU内部のcacheにヒットする容量では、ほとんど差が無いのに対し、主メモリへのアクセスが必要な場合は、両者に大きな差があることがわかります。これはMPX Busが133MHzから166MHzに引き上げられたことが大きく、現在PowerBook では、17-inchのみが達成しています。しかし、ノートブックという範疇では珍しい333MHzのPC2700のサポートは効果が出ているのでしょうか。307_ PowerBook G4 1GHz 15-inch Uni-north 1.5 memory performaceに |
は、PC133のSDRメモリを使用したPowerBook G4 1GHzと比較しました。MPX Busの理論上の有効帯域の2割程度しか利用できないことには変わりがありません。メモリだけの比較なら理論上2倍以上の性能向上がありますが、MPX Busがボトルネックとなり性能向上はわずかな結果でした。ただし、PowerMacと同じ最新のアーキテクチャを実現し、それでいて静かで、美しい筐体のPowerBook G4 17-inchには、別の評価をあたえるべきかもしれません。十分なパフォーマンス。PowerBook G4 Titaniumよりも繊細で、かつ頑丈な筐体。同じ材質とはいえ、PowerBook G4 12-inchとは比較にならないほど、押さえ込まれた表面温度。そして、暗闇で白く浮かび上がり、打鍵すると光が写り込んで、はっきりと光るキーボードなど、道具を逸脱し、所有することの楽しみを感じさせるアイテムかもしれません。 |
ご自由にリンクして下さい。アップルおよびアップルのロゴは、アメリカ合衆国およびその他の国々におけるApple Computer,Inc.の登録商標です。POWERBOOK ARMYおよびmedical macintoshは、独立したユーザグループで、アップルコンピュータ株式会社が権限を与えた団体、支援する団体、またはその他に承認する団体ではありません。 |