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Vol.28

4/Jun 2001
27/Jul 2002(mod)

FAQ: Repair the clogged DVD-ROM

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Q:PowerBook G4でDVD-ROMが引っかかって出てきません。どうしたらよいでしょうか。

545_PowerBook G4 Slot-loading DVD mechanism

545_PowerBook G4 Slot-loading DVD mechanism

PowerBook G4のDVD ROMは究極まで薄く、そして軽量化するため、ドライブアッセンブリーのフレームははずされ、PowerBook本体側のフレームと共用する形になっている。

フレームへは4カ所のゴム製インシュレーターで固定されているが、フレーム精度の問題でイジェクトが不完全になる場合がある。軽量、薄型化の弊害ともいえる。

546_ the clogged CD-ROM

546_ the clogged CD-ROM

イジェクトしても詰まってしまうとき、パームレスト部分を押さえると、CDが排出される場合がある。

排出用ローラーがスリップしてトルクが足りないことと、DVD slotとDVD driveの位置関係が微妙にずれているため詰まってしまうようだ。

(注意:初期型の対策前PowerBook G4 Titanium筐体以外では試さないようにして下さい。あくまでも最終手段です。その後の筐体は、Super Driveのケース構造が変更になっているため、適応されません。Apple TILを参考にしてください。)

547_ DVD slot

PowerBook G4 Titanium初期型のDVD slot部分。隙間が狭くデザイン的には優れていた。PowerBook G4 Gigabit Ethernetではデザインが若干変更されている。並べないとわからないかもしれないが、スロットが僅かに上方に広がっている。

PowerBook G4 TitaniumのTop caseを修理交換したところ、PowerBook G4 Gigabit Ethernetと同じデザインに変更になっていた。トップケース交換以降にCDが出てこなくなることは無くなった。

547_ DVD slot

548_ PowerBook G4 retractable latch system

548_ PowerBook G4 retractable latch system

改良型トップケースでもう一つ気になるところがある。PowerBook G4 Gigabit Ethernet以降は、ラッチでカーボン樹脂を破損しないように、ラッチの当たる部分が空洞になっている。

改良型トップケースの該当部分は従来と同じであるため、液晶を閉じた状態で、強い力がかかるとカーボン樹脂が破損してしまうだろう。

一つ付け加えると、トップケースの交換でAirmacの受信感度が上昇した。


PowerBook G4は大変薄く、また軽く作られています。たとえば、545_PowerBook G4 Slot-loading DVD mechanismのように、本来アッセンブリーにあったと思われるフレームが取り払われ、一部のこっているフレームもくり抜かれて軽量化されていることがわかります。

この状態でPowerBook G4内部のカーボンフレームに装着されているのですが、フレーム自体は大変柔らかく、製作精度の問題でCDが出口に引っかかって、出てこない場合もあるようです。CD-ROMや音楽CDの中には精度が悪く反っているものもあります。ただ、DVD-ROMは精度も高く、反っている物はほとんどありません。DVD-ROMが引っかかって出てこない場合は、本体側に異常があると考えるべきでしょう。

たとえば、546_ the clogged CD-ROMの黄色い矢印の部分を上から押さえる、DVD slotを上方押し広げてみる、すこし手を貸してやるとCDが排出されます。組み付け精度に問題が出ているのでしょう。

PowerBook G4 DVD ROM Update 1.0でDVD ROM内部のファームウェアをHA15からHA18にアップしてみました。イジェクト時にCDが詰まると、「カチカチカチ」と強制排出動作を行うようになりましたが、根本的な解決にはなりませんでした。また、内部のローラーをアルコールなどでクリーニングしてみましたが、効果は持続しませんでした。

重なる不具合に対し、修理をお願いしたところドライブ本体だけではなくトップケースの交換も行われていました。従来の547_ DVD slotは繊細で、デザインは優れていたのですが、交換されてきたトップケースは、PowerBook G4 Gigabit EthernetやPowerBook G4 DVIと同じスロットが広がった物でした。

スロットが大きくなったことで、クリアランスが改善し、経年変化でボディ剛性が低下して、組み付け精度が低下していても、CDが詰まることがなくなったのでしょう。

てPowerBook G4 Gigabit EthernetとPowerBook G4 Titaniumではキーボード固定用の爪位置が違い、冷却フィンの構造が異なるため、トップケースの流用は出来ません。補修用トップケースは新設計ということになります。PowerBook G4 Titaniumのトップケースで気になる部分は、ラッチのロック部分の構造です。548_ PowerBook G4 retractable latch systemのように、PowerBook G4は磁気で液晶リッドからラッチが出てきます。液晶を閉じて、上から力を掛けるとラッチ部分に力が集中し、ロック機構で支えきれない力が、トップケースの一部分に集中し、カーボン樹脂のフレームを破損してしまいます。PowerBook G4 Gigabit Ethernet以降は、トップケースの設計変更にともない、このようなトラブルはありません。残念ながら補修用トップケースは変更されていませんでした。

デザイン的にはスロットが目立ってしまうというデメリットもありますが、補修後Airmacの受信感度が改善したことは、うれしい誤算でした。


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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

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