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26/May

Tumber Audio

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154_iBook (Dual USB) logic Board

154_iBook (Dual USB) logic Board

表側には主要なシステムチップが並んでいるが、裏の方が興味深い。

Tumbler Audio回路は、TEXAS INSTRUMENTS社のAudio CodecのTLC320AD77CとNational Semiconductor社のアナログアンプのLM4863の組み合わせである。

ロジックボード写真に関しては須山@はい、須山歯研です!氏より提供を受けました。ありがとうございました。

155_PowerBook G4 and iBook logic board

iBook Dual USBのロジックボードとPowerBook G4のロジックボードの大きさの比較。

L2キャッシュがCPUに内蔵され、KeyLargo ICとUni-North ICが統合されたPangea ICを搭載し、PCMCIAカードブリッジが省かれているがボードの面積自体はiBookの方が広い。

PowerBookは従来のコンセプトを踏襲しPMUが別基板であるが、iBookはロジックボードに統合されている。

155_PowerBook G4 and iBook logic board

156_PowerMac G4 Digital Audio

PowerMac G4 Ditital Audioに搭載されているTumber Audio回路の一部。心臓部は基板表側にある、TEXAS INSTRUMENTS社のAudio CodecのTLC320AD77Cであるが、名前の由来ともいえるパワーアンプ部は、TRIPATH社の10W高効率デジタルアンプであるTA1101Bが使用されている。

156_PowerMac G4 Digital Audio


iBookを誰がはじめに分解して公開するのか、誰もが注目していた中、詳細で美しい写真を最初に公開したのは須山@はい、須山歯研です!氏でした。

今回は、氏の好意に甘え、写真を使わせていただくことができました。ロジックボードの写真を眺めながら、新しいiBookについて考えていきましょう。

155_PowerBook G4 and iBook logic boardではPowerBook G4とiBookの基板を同じ縮尺で並べたものです。筐体の小さなiBookが、実はPowerBook G4よりも大きなロジックボードを搭載しています。確かにPowerBook G4はPMUボードを別に持っているため、あわせると同じぐらいの面積になります。しかし、G4の方が構成するチップが多く、集積度は明らかにPowerBook G4が上です。

使用されているチップを見てみましょう。154_iBook (Dual USB) logic Boardは基板裏側ですが、各種の物理層インターフェースが並んでいます。

Ethernet

イーサーネットにはPowerBook G4と同じBroadcom社のBCM5221 *1が使用されています。低消費電力で、クロスケーブルが不要なAuto-MDIX機能を搭載しています。これでAppleのポータブル機すべてにAuto-MDIX機能が搭載されたことになります。

FireWire

Pangea IC内部にリンクレイアーを持つため、外に出ているのはTEXAS INSTRUMENTS社のTSB41ABA1 *2で、これもPowerBook G4と同じものです。

Tumbler Audio

一番興味深いのはTumbler Audio回路でしょう。iBook SEやPowerBook G4が搭載するScreamer audioはMICRONAS社の

DAC3550A *3とNational Semiconductor社のBoomerオーディオ・パワーアンプシリーズ、LM4863 *4で構成されています。DAC3550Aはミキシング、音量とエンファシス解除を内部のアナログ回路で処理します。これに対し、iBook Dual USBやPowerMac G4 Digital Audioが搭載したTumblerオーディオにはTEXAS INSTRUMENTS社のAudio CodecのTLC320AD77C *5が使われています。ミキシング、エンファシス解除がデジタル処理されます。

ただし156_PowerMac G4 Digital Audioの場合、増幅にもデジタルアンプが使用されています。DigitalからAnalogへ、さらにTA1101B *6内部でDigitalに変換され増幅されてAnalogに戻りPro Speakerをドライブします。それと比較するとiBook Dual USBはTLC320AD77Cの出力は従来同様LM4863で増幅されています。この部分はデジタルではありません。ただ、性能曲線を比べれは、1.5Wぐらいまでの出力であればほぼTA1101Bと同じです。もちろんPro Speakerを接続できるほどのパワーはありません。


Tumbler Audioだからすばらしい性能向上があるのでしょうか。Screamer Audioを搭載するPowerBook G4で、Apple CDオーディオプレイヤーを使って音楽を聴くと、その経路はほとんどがアナログ回路を経由することになり、確かに高音域で音割れがあって、透明感がありません。ただ、iTunesで再生しているときは、Screamerのデジタル側を利用して音楽を聴けます。フィルターなどがアナログ回路ではありますが、ちょっと聴くぐらいであれば、特に問題を感じません。

Tumbler Audioの音の良さをわかるには、相当よく聴き比べる必要があるでしょう。

謝辞

写真使用を快諾していただいた須山@はい、須山歯研です!様には大変感謝しております。こんごともどうぞよろしく御願い申し上げます。

*1 Broadcom BCM5221

*2 TEXAS INSTRUMENTS TSB41AB1

*3 MICRONAS DAC3550A(PDF)

*4 National Semiconductor ML4863(PDF)

*5 TEXAS INSTRUMENTS TLC320AD77C

*6 TA-1101B Technical information(PDF)

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