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1/Nov

FAQ: Result of Lombard and Mac OS X Problem

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Q:メモリを増設したPowerBook G3 Series 1999 (Bronze Keyboard)にMac OS Xをインストールしようとすると、途中でフリーズしてしまいます。純正メモリだけならインストールできます。増設メモリを利用する方法はありますか?

551_ Mac OS X 10.0.3 install CD

551_ Mac OS X 10.0.3 install CD

PowerBook G3 Series 1999の一部にメモリを増設するとMacOS Xがインストール出来ないものがある。Mac OS X 10.0.3であればインストールできるようになったという事例も報告されているが、依然インストールできない場合が散見されている。

552_ SPD changed special SO-DIMM

前回の調査の結果、私がたてた仮説に基づいて、マックメム.com社に特別に制作をお願いした1.25インチSO-DIMM。SPDの23バイト目を「60ns」にデチューンしていただいた。

552_ SPD changed special SO-DIMM

553_ PowerBook G3 Series 1999 Testing Parts

553_ PowerBook G3 Series 1999 Testing Parts

今回、Mac OS Xをインストール出来ない4人のユーザーの協力を得て、インストール及びMac OS X動作検証を行った。そのときに用意した部品の一覧。

問題の発生しないPowerBook G3/333 CPU Daughter card、MacOS Xがインストールできないドータカード、インストールできないマザーボードを用意した。また条件を同じとするため、SPD書き換え済み特殊メモリと容量の同じ通常メモリ(256メガバイト)と、いったんヒートシンクを分解し、シリコングリスを塗布しなおした上で、送風ファンを利用して強制冷却した実験も行った。

 

554_ PowerBook G3 Series 1999 with MacOS X 10.1 Testing plan


Mac OS Xがインストール出来ないPowerBook G3 Series 1999 (Bronze Keyboard)がある聞き、今回は4人のかたの協力をえて試験を行いました。なかでも東京近郊にお住まいの御三人には、わざわざLombardをご持参いただき、貴重な時間をお割きいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

さて、実際のテスト結果をお示しします。テストに先駆け、私がたてた仮説である「SPDの23バイト目が示す2番目のアクセス時の最短サイクル時間が短いものに不良が発生する」に基づき、マックメム.com社に特別にお願いして作成していただいた特注メモリ552_ SPD changed special SO-DIMMと、容量、SDRAMチップ構成の同じ通常メモリ、そしてインストールに問題のでないCPUドーターカードを持参して挑みました。

Install test A

問題のあるマザーボード、メモリに問題のないCPUドータカードを組み合わせて、インストールを行いました。結果はとくに問題なく正常にインストールが終了しました。

install test B

問題あるマザーボード、CPUドータカードに特注メモリを組み合わせてインストール作業を行いました。インストールファイルの解凍中(約15分ほど経過したところ)でフリーズしてインストールは完了しませんでした。

Install test C

問題のあるマザーボード、CPUドータカードと通常メモリを組み合わせてインストール作業を行いました。15分ほど経過したところでフリーズしてインストールは完了しませんでした。

Running test D

install test Aで正常にインストールされたMac OS Xを起動してみました。IEの起動やQuickTime Playerの動作は出来ましたが、classic環境の起動中にフリーズしてしまい安定動作は望めませんでした。

Running test E

install test Aで正常にインストールされたMac OS Xを起動して見ました。IEの起動に失敗し、エラーがでたりQuickTime Playerは起動前にフリーズしました。

Running test F

問題のあるマザーボード、CPUドータカード、特注メモリの組み合わせですが、いったんCPUの直上にあるヒートスプレッダーを分解し、銅製のヒートスプレッダーとCPUコアの間にあって、キャパシター抵抗と接触しているアルミ製の熱伝導シートを切りそろえ、熱伝導シリコングリスを少量再塗布して組み直したうえで、送風ファンを使って強制的に冷却した状態で、動作試験を行いました。

動作の不安定さに変化はありませんでした。テストに協力していただいたnobu氏によると、使用メモリを192メガバイトに減らし、冷却することで動作安定性が改善し、3時間ほどMacOS Xが使用できたと報告していただきました。

疑問1「USBとSCSIの混在するPowerBook G3 1999をインストーラーが誤認することでカーネルパニックを起こすのではないか」

Install test Aで問題なくインストールが終了することや、正常インストール後もRunning test D,Eで動作不良を起こすことから否定的です。


疑問2「SPDの内容によって安定性がそこなわれるのではないか」

同じ容量でテストしたInstall test BとCでいずれも動作不良を示したことや、Running test D及びEでの挙動に大きな違いがないことから、SPDの内容は、この問題には関連がないと結論します。

疑問3「搭載メモリ量で安定度が変化するのではないか」

これは今回の試験では行いませんでしたが、持参していただいたいずれの機器でも、メモリ総量を64メガバイトにすれば、インストールができました。動作自体もメモリスワップ動作で大変パフォーマンスが悪いながらも、それなりに動作しました。メモリ総量と安定性の間には強い相関があると考えます。

疑問4「熱暴走とは考えられないのか」

メモリを減らして強制冷却した場合、動作安定性が向上したというnobu氏の報告がありますが、メモリを同じとして行ったRunning test Fの結果はよいものではなく、関連はするものの、問題解決の糸口にはならないと考えます。

疑問5「CPUドータカードに不良があって、動作しないのか」

今回の一連の検査の結果、CPUドータカードを変更した場合、メモリ、冷却の如何に関わらず問題なく動作しています。これは3台のパワーブックに同じ結果となりました。以上より、メモリ総量と発熱には相関関係が認められるものの、問題の原因はCPUドータカードの不良と結論します。

しかしながら、このドータカードが少ないメモリであれば、なんとか動作してしまうということ、純正以上にメモリを増設した場合に、本体発売後に発表されたOSで異常が出現することから、Apple社にドータカード交換を要求する決め手に欠ける印象があることが残念です。

BBSで同じ問題を抱えるユーザーの声を募集します。実態を調べることから始めたいとおもいます。よろしく願いします。

10/Nov 2001

複数のメールなどの連絡より、アップル社がこの問題について認識し、問題のあるLombardに関して、近日中にリワーク等の対応が発表される可能性があることがわかりました。正式な発表があれば、このページでも紹介いたします。

メモリを増設したLombardでMac OS Xが動作しない

マックメム.com


謝辞

マックメム.comの猪川氏には、特殊メモリを作成し、テストに協力していただきました。猪川氏のお話がなければ今回の調査は進まなかったでしょう。

永門氏にはお手持ちの機材を長期にわたって貸していただきました。大変助かりました。

遠方から東京秋葉原までご足労ねがった臼井氏、そしてテスト終了後、温度との関連を指摘してくださったnobu氏,また職場が近いという理由で遅くまでおつきあいいただいた中村氏の御三人には、大変お世話になりました。ありがとうございました。

ほかにも、続々と動作不安定を指摘するお便りが届いております。情報ありがとうございます。

4/Apr

FAQ: Result of Lombard and Mac OS X Problem

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題提議より既に5ヶ月が経過しようとしていますが、アップルジャパンより正式な発表がありません。

これ以上待てないという感がありますので、これまで得られた多くの情報より、この問題についての私見を述べさせて頂きます。

まず、正式な手順を踏んでMacOS Xをインストールしたにもかかわらず、その途中でフリーズするなどしてインストール出来ないPowerBook G3 Series 1999(Bronze Keybord、USBポートが二つあるが、FireWireポートが付属しないモデル)をお持ちの場合は、一度アップルサポートに問い合わせてみることをお勧めします。

ムダとはわかっていても、先方の一通りのアドバイスを実行し、その結果インストール出来ないことを伝えましょう。

この問題の解消にはドーターカードの交換がもっとも確実な方法であることが知られています。しかし、サポート窓口ではあえてその部分に触れず、「インストール出来るように調整をお願いしたい」と相談してみることをお勧めします。

実際にピックアップ修正となる場合、かならず費用がかかるのか問い合わせてください。このときに「他にも同様の症状のユーザーがいて、無償修理ができた」という事実を突きつけるのではなく、「調べて頂くのに費用は必要ないと聞いている、費用がかかるのなら、MacOS Xの返金作業をお願いしたい」とでも伝えてください。窓口のオペレーターはこれらの情報を知らず、当惑するでしょう。しかし、これ以上黙っている必要はないと考えます。

実際に調査した個体には、MacOS Xがインストールできないだけではなく、Photoshopなど、MacOS上のアプリケーション動作が不安定であると聞いています。こうした状況を踏まえ、MacOS Xがインストール出来ないLombardを持つユーザーは、サポート窓口に相談し、行動に移すことをお勧めします。

ご意見お待ちしています。(山本)

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