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26/Nov

Toshiba MK-1011GAV

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TOSHIBA製2.5inchハードディスクであるToshiba MK-1011GAVを短時間お借りすることが出来たので、動作確認、速度データを測定することにしました。

このMK-1011GAVはアンフォーマット時10Gbyteのハードディスクで、HFS+でフォーマットすると約9.5Gbyteの容量があります。厚みは12.5mmであり物理的にはPowerBook G3 Series1999(Bronze)、PowerBook G3 Series 1998(Wallstreet)両機種に内蔵する事が出来るだけでなく、各機種用のXcarEt pro MediaBay HardDisk Caseに使用することが出来るはずです。

fig.1 Toshiba MK-1011GAV

Fig.2に示すのはリファレンス機、ようするに私が使用中のPowerBook G3 300/14(333改)によるデータです。比較するのはいつもと同じように標準採用品である通常使用状態のIBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)です。

結果的には非常に優秀な値であり、最大11.3Mbyte/secの転送速度がありました。Expantion Bay Unitのアクセス速度一覧を参照していただくとその優秀さは判っていただけると思います。

fig.2 データを測定するリファレンス機による内蔵8GByteハードディスクと MK-1011GAVの比較。

しかし、全然問題が無いわけではありませんでした。XcarEt Media Bay Hard Drive for Wallstreet(fig.3)に組み込んで動作テストを行いましたが、電源投入状態でのハードディスクの交換が出来ませんでした。

ホットスワップを実行すると、ハードディスクを認識することが出来ません。これは、ドライブ設定でも認識できないだけでなく、B's Crew Controlなどのサードパーティ製ソフトウェアを利用しても認識できませんでした。

fig.3 XcarEt Media Bay Hard Drive for Wallstreet

内蔵ドライブとして起動ディスクにする事は出来ます。また、 Xcaret pro 99(fig.4)に組み込み、PowerBook G3 Seires 1999(Bronze,Lombard)で使用する場合は、ホットスワップを含め全く問題がありません。

Wallstreetユーザーは購入時、注意する必要が有るでしょう。

fig.4 MCE Xcaret pro 99

26/Nov

CardBus USB Cards(2)

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CardBusを利用するUSBインターフェースの選択子がまた増えました。MacallyよりリリースされたCardBus to USB adapterがそうです(FIg.1)

商品内容としてはUnionBros社のBH004(FIg.2)とほぼ同じもので、ドングルの形状もうり二つです。未確認ですがUnionBros社のBH004はMacallyのCardBus to USB adapterのOEMだという話もあります。

fig.1 Macally CardBus to USB adapter

端子への電源供給は一つにつき500mAであると明記されています1)。この供給量はMacintoshとしては標準的であり、iMac DV,iBook,PowerBook G3 Series 1999(Bronze),PowerMac G3と同等となります2)〜5)

fig.2 UnionBros. BH004

さて、唯一ACアダプターが使用可能なdit USB Port for Notebook/Macの場合はどうでしょうか。ACアダプターの定格は5V、1600mAです。USBに供給される電源を外部に求める構造となっているため、PowerBook側の電源回路に負担を強いないのは評価できる点ですが、ACアダプターの重量や、容積によってはポータビリティという点ではマイナス評価になりえます。オプション商品であるACアダプターは4000円だそうですが、比較的軽量で小型でした。

fig.3 dit USB Port for Notebook/Macのオプションアダプター。カード自体の大きさと比較すると判るように小型である。

ditのカード側面にあるACアダプター端子には極性表示がありませんので、参考に極性をFig.4に示します。外周がマイナスで、内側のピンがプラス端子となります。

ADB供給ではなく別のACアダプターを使用することで、検案であったUSBストレージを認識することが出来ました。

fig.4 USB Port for Notebook/Macのアダプター極性

参考

  1. Macally CardBus to USB adapter
  2. Apple:iBook Developer Note
  3. Apple:Power Macintosh G3 Developer Note
  4. Apple:PowerBookG3Series_1999.pdf
  5. Apple:Developer Note The iMac Family of Computers

18/Nov

CardBus USB Cards

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株式会社ディアイティが11月19日にMacintosh PowerBook対応のCardBus USB PCMCIAカードを発売します。早速そのカードのモニターが実現しましたので、ご報告いたします。

これらのカードのドライバーは先にAppleが発表したUSB Card Support version 1.3.5をインストールして使用することになります1)両者とも同じドライバーで問題有りません。

まず形状はFig.1に示しますが、ドングルが付属せず、カード本体に2個のUSBポートがある一体構造となっています。比較対照として用意したUnionBros社のBH004(Fig.2)は脱着可能なドングルが付属しています。

fig.1 dit USB Port for Notebook/Mac

製品にはさらに電源供給用のコードが入っています。使用時には必ずADBポートからUSB Port for Notebook/Macに接続する必要があります。(Fig.3)別売り(4000円)のACアダプターを接続することも出来ます。

これと比較するとUnionBros社のBH004はPCMCIAカードスロットから電源供給するためスマートです。

しかしながらここに落とし穴があるのです。後者のドングルにはACアダプターを接続する場所はありません。NewerのFireWire 2 Go使用時に経験した、電源供給のジレンマに遭遇したわけです2)

fig.2 UnionBros. BH004

fig.3 USB Port for Notebook/Macの通常使用状態。ADBポートから供給を受けている。

例えばUSBハードディスクなど、比較的消費電力の大きなデバイスが作動しないのです。こういったデバイスを利用する場合、USBケーブルとは別に機器ごとにACアダプターを用意、もしくは電源供給可能なUSBハブを利用する必要があります。その点、ditのUSB Port for Notebook/MacはACアダプターを接続することが可能です。しかしこれがオプションなのが残念なところです。

それでは実際に電源供給はどの程度できるのでしょうか。早速USBケーブルのみから電源供給を受けるように設計されているyanoのUSBフロッピードライブUFD-03を接続してみました。

結果としてはUSB Port for Notebook/Mac、BH004の両カードとも問題なく使用できました。yanoのドライバーUSB1.2.1の時点ではスリープするとフリーズするという問題がありましたが、USB 1.2.2USB Card Support 1.3.5ではフリーズしなくなりました。ただし、バッファーが失われることで発生するメディア破損のおそれがあるとするエラーメッセージが出てしまいます。結果的にはスリープはサポートしていないと言うことですね。

fig.4 yanoのUSB対応2HDフロッピードライブ UFD-03

USBプリンター、キーボード、マウスをカスケード接続するという一般的な使用状況でも、両カードとも問題なく電源供給が可能でした。

しかしUSBハードディスクを動かそうとすると、電源供給不足からADB供給のUSB Port for Notebook/Macも、BH004も動作しませんでした。USBに大きな電力供給を期待する場合は、USB Port for Notebook/MacとACアダプターの組み合わを選択する必要が有ると言うことです。ただ、カードの形状から2枚使用時に干渉する場合もあり、BH004も捨てがたいと言えます。

最後に二つのカードの性能を調査するために、USBハードディスク(試作品、試作ドライバーによる)を使ったベンチマークテストを示します。(fig.5)

fig.5 試作1.3GByte USBハードディスクによるベンチマークテスト。フォーマットはHFS plus、黒い線はUnionBros BH004を100%としたときのdit社のUSB Port for Notebook/Macの速度。データ送出時、特に小さめのブロック送出時に最大15%良好な結果となった。なお、使用したドライバーは同一、2枚のPCMCIAカードを同時に差して調査した。

参考

  1. Apple:Software Updates,USB Card Support version 1.3.5 15/Nov 1999
  2. FireWire 2 Go、FireWire 2 Goについて 15/Nov 1999

14/Nov

Digital Video

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メディアコンバーターを中心にしたノンリニア簡易デジタル編集機を構成してみました。

中心になるのはFireWire 2 Goの評価時に追加購入したSONYのDVMC-DA1(fig.1)1)です。DVMC-DA2のリリースが発表された関係で、既に大手量販店では実売26000円前後まで値段が下がっています。特に画質的に大きな差異はなさそうなので、DVMC-DA1で手を打つというのも選択枝だと思います。

9/May 2000追記

iMovie 1.0.2(E)の無料リリースで活気づくノンリニア編集ですが、現在もっとも新しいFinal Cut Pro1.2.1、iMovie 1.0.2を含め、DVMC-DA2を使ったDV書き出し時にLANCケーブルで接続された機器でないとうまく動作しないという問題が発生しています。対処にはFinal Cut Pro,iMovieのバージョンアップ待たなくてはならないそうです6)。私が確認したところDVMC-DA1とFinal Cut Pro 1.2J、iMovie 1.0.2Eの組み合わせでは問題は発生していません。現在DVMC-DA1の入手は大変難しいと思われますが、機種選定時には十分注意をして下さい。

fig.1 DV Hardware CODEC Converter DVMC-DA1

使用機器構成

fig.2 Newer FireWire 2 Go

アナログビデオデッキからの出力をDVMC-DA1でDVデジタル信号に変換、FireWire 2 Goへ接続します。FireWire 2 GoはPowerBook G3 300/14の下段のCardBusスロットへ挿入し、上段へはUltra Wide SCSIインターフェースREX-CB32P2)を入れます。これにはIBM Ultrastar 9ES3)繋ぎました。

DVデジタル信号は1分間に200MByteを消費します。1秒間に約3.3Mbyteとなり、PowerBook G3 Series標準のSCSIインターフェースの5MByte/secに逼迫します。安定したデータ転送を期待するため、実測で13MByte/secの動作が可能なUltra Wide SCSIハードディスクをキャプチャー用ワークディスクとしました4)

fig.3 ラトックシステム(株)REX-CB32P

音声レベルについて

DVMC-DA1の音声フォーマットはデフォルトで12bitモードとなっています。これはサンプリング周波数32KHz、12bitであり、ステレオ2トラックを確保してアフレコに対応したモードです。しかし、入力をアナログ機とした場合、ダイナミックレンジの不足からオーバーレベル時にドロップアウトを引き起こします。オーバーレベル入力時のドロップアウトは「ぶつっ、ぶつっ」と大変耳障りです。考えられる対処法としてアナログビデオとDVMC-DA1の間にミキサーを配置するか、アッテネーターを取り付けることになります。

よりダイナミックレンジの広い、高音質な音声フォーマットとしてDVMC-DA1ではサンプリング周波数48KHz、16bitの「16ビットモード」も用意されています。設定は簡単で、INPUT SELECTのANALOG INボタンを2秒以上押し続けるというものです。このモードでは音のドロップアウトは殆ど気にならなくなりました。

録画時間について

単一ファイルとしてのビデオクリップの最大長は9分28秒となります。これは丁度容量が2GByteです。多くの取り込みソフトでは、ビデオクリップが分割されるのみで、書き出し時にはシームレスに再生できるため問題にはなりません。録画時間はキャプチャー用ハードディスクの容量に依存します。4Gで約20分弱といったところです。2時間の録画には24GByteのハードディスクが必要になる計算です。

画質について

アナログビデオ同士を接続してダビングしたときとほぼ同じ画質が得られるようです。デジタル化したことによる劣化は非S-VHSレベルの画質では気にならないでしょう。もちろんDVカムコーダのソースであれば、ほぼカムコーダから直接出力するNTSC信号に近い画質がえられます。

画像ドロップアウトについて

最大の関心事はちゃんとキャプチャー出来るのかということかもしれません。PowerBook G3 300(333改)/14と、上記機器構成で640×480ドット、29.97/secの通常のDVキャプチャを20分間実行したところ、完全に欠けてしまったコマは有りませんでした。しかし下の図に示すようなブロックノイズが発生しました。右側のカラフルなノイズが取り込み時に発生したブロックノイズで、プレビュー画面やQuickTimeで書き出すと確認することが出来ます。この信号を再びDVMC-DA1に戻してアナログ信号にすると、一回り大きなノイズになりますが、色調が単色グレーになり目立ちにくくなりました。発生頻度は20分(4GByte)のデータで7回〜8回でした。

fig.4 「RONIN」部分より、実際より4分1に縮尺。

プロテクトについて

DV信号には著作権保護のためにプロテクト信号が含まれています。DVMC-DA1にはインジケーターがあり、ID-2方式、CGMS-D方式、マクロビジョン方式5)といったプロテクト信号を察知すると赤く点灯します。(市販VHSタイトルでもID-2方式のビデオが散見されます)

本来、コンピュータ側でこの信号を関知した場合、キャプチャーが出来ないのが普通なのですが、今回調査した取り込みようソフト(iMove)では無視されました。ただし、プロテクト信号は消されずに保存されるため、DV録画機器などではレンダリングした画像のデジタル録画は拒否されると思われます。(未確認)現状ではアナログ書き出し、QuickTime書き出しともに可能で、Macintosh側ではプロテクトは無視されています。

参考

  1. SONY,DV Hardware CODEC Converter DVMC-DA1
  2. Ultra Wide SCSI CardBus PC Card,REX-CB32P,標準価格33800円
  3. IBM Ultrastar 9ES
  4. Ultra Wide SCSI CardBus Card、Ultra Wide SCSI CardBus PC Cardについて 30/Jun
  5. SONY,メディアコンバーター DVMC-DA1 取扱説明書
  6. Apple TIL:iMovie/Final Cut Pro: Unable to Output When Using Sony DVMC-DA2
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メディカル マッキントッシュ

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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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