5/Apr.

Service Source

すばらしい資料が公開されています。その1ページを御紹介します。ほかにも、写真入りで分解の手順、ねじの鑑別手段などが大変細かく紹介されています。

PowerBook G3 Series Service Source、P232より改変、一部略

参考

  1. Apple:PowerBook G3 Series Service Source

4/Apr.

Adobe Acrobat Reader 4.0

正確に表組されたドキュメントをインターネットで配布する場合、PDFファイルはWindows,Macintosh,UNIXなどのマルチプラットフォーム(1でフォントの違いなどを考慮するストレスを軽減してくれるフォーマットです。

今回Adobe Acrobat Reader4.0の配布が開始されたので、早速使ってみることにします。Ver4.0の特徴は(2

  • Web browserとの連携強化
  • PostScriptプリンターへの印刷時の速度・信頼性の向上
  • より長く、より圧縮されたPDFファイルのサポート
  • 最新のPDFフォーマット(1.3)のサポート
  • PostScript 3を含む全てのポストスクリプトのサポート
  • ICCプロファイルのサポートを含め、カラーマネージメントの強化
  • これまでのAcrobat Readerとの互換性を保持

外見上の最も大きな違いはアクティブスクロールが可能になったことだと思います。これまでは、Microsoft Wordのインターフェースに似たものでした。

画面を直接グラブしドラッグすればアクティブスクロールが可能でしたが、マウスの移動量が大きく使いにくいものでした。

スクロールバーをドラッグするとfig.1の様なナビゲーションがポップアップし、ドラッグし終わってから画面が再描画されるというものでした。

fig.1 スクロールバードラッグ中の表示

Ver4.0においては、General PreferencesのDefault Page LayoutをContinuousに設定し、Acrobat Readerを再起動することで、スクロールバーでのアクティブスクロールが可能となります。(fig.2)

fig.2 General Preferencesでの変更箇所

その他にもbookmark項目にマウスをフォーカスさせると、はみ出て表示出来ない部分をポップアップ表示で補完するなど細かい部分での改善が目に付きます。

今回の発表は英語版のみではありますが、Asian Font Packs for Acrobat Reader 4.0をインストールすると、Acrobat Reader4.0でしか利用できませんが(3、平成明朝体と平成ゴシック体の二つのATM書体がインストールされ、問題なく日本語の表示が可能となっています。

Adobe Acrobat Reader4.0

Asian Font Packs for Acrobat Reader 4.0

参考

  1. adobe:Download Acrobat Reader 4.0 Pre-Release Versions
  2. adobe:What's New in Acrobat Reader 4.0?
  3. Acrobat Reader 4.0:ReadMe.pdf

3/Apr.

LibMotoSh

Shared LibraryのLibMotoShについて再度考えてみることにします。「最強の〜」を構築するに当たり、ハードウェアの強化も重要ですが、やはりソフトウェア有ってのコンピュータですから、これらのユーティリティを選別することは重要です。

基本的なことをおさらいします。MOTOROLAが1996年に発表したLibMotoShは、標準的なCライブラリであるアップルのMathLib(MacOSに内包)の一部分を差し替えることで機能強化します(1。LibMotoのEnduserバージョンであるLibMotoShは、それのサブセットです(2

具体的にはMathLibのcos,sin,log,log10,exp,pow,atan,sqrt,atan2の9関数をオーバーライドすると説明されています。MacOS7.5.5当時に発表され、7.6でも有効であるとされましたが(1、MacOS8.0ではその機能がシステムに統合されたという説明があったと記憶しています。

今回は参考として、Speed603.libも同時に検証しました。これはPPC601に書かれたコードの一部に、PPC603ではサポートされない命令があり、このエミュレート部分を最適化するShared Libraryです。PPC750はその基本コア部分は603をベースとしており、第一世代601チップよりは第二世代の603に近い構造をしていることは知られています。

方法はNorton UtilitiesのSpeed infoを使用し、測定結果にばらつきが出ないように再起動から決められた手順で測定をしました。結果はROAM,SpeedDoublerのみを組み込んだベースモデルを1とした相対値で示します。数字が大きいものほど性能が高いと言えます。

Log10については、78%の速度向上を認め、Sin,Cosは15%程度、Tanは逆に16%の低下という結果を得ました(33Dジオメトリ演算はSin,Cosを多用します。ソフトによっては速度向上が期待できるかも知れません。ただし、libmotoにはデベロッパーバーションが存在し(4、コンパイル時にリンクするとMacOSのMathLibは最初から使用しないはずです。最近のアプリケーションはおそらくそうなっているはず。有効なアプリケーションは少ないと思いますが、無ではないはず。その証拠にSpeed Infoは速度向上を関知できたわけです。Speed603.libについては、浮動小数点演算以外での有意な速度向上を認めることは出来ませんでした。MacOS8.0で統合されたはずのLibMotoではありますが、機能拡張に組み込んでおくことはまだ有効な手法と考えられます

LibMotoSh(5

参考

  1. Libmoto_Macuser:README,Technical Specifications
  2. Performance Info for LIBMOTO for PowerPC
  3. The Norton Utilities 4.0,1994-1998 Symantec Corp. All rights reserved.
  4. Libmoto_Macdev:README
  5. Downloading LIBMOTO Mac OS for PowerPC Version(Enduser)

 

Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002

Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

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