iMac DVに付属しているMacOS ROMファイルの容量が2MByteから5.2Mbyteに増えた！歓迎すべき瞬間が訪れたのだ。
MacOS ROMファイルはこれまで圧縮されてハードディスクに保存されていた。私は5月にこのコラムでも書いたように、これはMacOS ROMファイルの中身を保護するための暗号化であると思っている。これを解読するのがTrampoline codeと呼ばれる解凍プログラムであり、これはOpenFirm Wareと対になってハードウェアROM内部に君臨し、ROMのライセンスを拒むAppleの為に、サードパーティはROMが搭載されたドーターカードのアップグレード商品を出せないでいた。
ここに来て、MacOS ROM ver1.4の中身がそのまま読めるようになったのだ。圧縮されていないということは、Trampoline codeを使用せず、アップルの権利をまもったまま、公開されているOpenFirmWare部分を用意することでMacOSが利用できる可能性が出てきたということだ。
現在CPUカードにBoot ROMもしくはMacOS ROMが搭載されている機種はPowerBook G3 Series、iMacのRev.Dまで。これらのアップグレードの商品のうまみに飛びつく業者はたくさんいる。特にクロック周波数の遅い初期のPowerBook G3 Series(Wallstreet,PDQ)とiMacのドータカードはハード的にはほぼ同じもの。アップグレードカードが出れば、大きな市場になるはず。
動いているメーカーは絶対にいるはずだ。