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6 /Oct.

FAQ: Cancel Region Code

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Q 個人売買でPowerBook G3 233/14を購入しました。DVD Videoを見たかったので新たに新品のDVD Video Kit for PowerBook G3 Seriesを購入しました。しかし、日本向けDVD Videoを見ようとするとRegion codeが違うため見ることが出来ない故のアラートが出て再生できません。どうすれば良いのでしょうか?

A 周知のことですが、DVD Videoタイトルにはその対象国別にRegion codeが定められており、Multi Region Title以外のDVD Videoは、デコーダー側のRegion codeとソフト側のそれとが一致しないと再生できません。

PowerBook G3 Seriesのように各国で販売されるDVD Video再生装置は再生出来るRegion codeが変更可能でありどの国のソフトでも見ることが出来ます。

しかし、変更回数は限られており5回目の変更で固定されてしまいます。固定後は一致しないRegionのDVD Video Titleを再生しようとすると、アラートが出て再生出来ないのです。

fig. 1 PowerBook DVD-Video Kit(M7164LL/A)

さて、質問の場合ですがこれは少々複雑です。おそらく個人売買で購入したPowerBook G3 233/14は既に何回かのRegion Codeの変更を経験し、Region 2以外に固定されてしまったのではないかと考えられます。日本はRegion 2で、他にアルバニア、アンドラ、オーストリア、バーレーン、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、チャンネル諸島、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エジプト、フェロー諸島、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、イラン、イラク、アイルランド、マン島、イスラエル、イタリア、ヨルダン、クウェート、レバノン、レソト、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ、マケドニア、マルタ、モナコ、オランダ、ノルウェー、オマーン、ポーランド、ポルトガル、カタール、ルーマニア、サンマリノ、サウジアラビア、スロバキア、スロベニア、南アフリカ、スペイン、スバールバル諸島・ヤンマイエン島、スワジランド、スウェーデン、スイス、シリア・アラブ共和国、トルコ、アラブ首長国連邦、イギリス、バチカン市国、イエメン、ユーゴスラビアが含まれます。

従ってDVD Video Kitに含まれる新品のDVD-Video PC Cardを用意してもRegion codeが固定されたままなのでしょう。これまでRegion codeはデコーダーチップが搭載されるDVD-Video PC Card内部のフラッシュROM等に書き込まれると予想されていました。しかし、この事例を見ると4回までの変更の記録はソフト的に保持されていたようですが、最終的なRegion codeの記録はハードウェア的にPowerBook本体に記録されることが判りました。

さて上記の解決法ですが、本体の買い換えがもっとも安全な方法です。が、本末転倒なので別の方法を一つ。

Regionが固定してしまったPowerBookを所有するS氏は、新たなDVD Video Kitの購入でも問題の解決に至らない事実をお伝えしていただいたのみならず、Region codeがどこに格納されているか示唆したうえで、問題解決の糸口を教えていただきました。

注意

ここからはAppleの保証の逸脱する部分であり、この作業によって発生したいかなる不利益も、各自責任のもとに処理願いたい。非公開情報とする予定であったが、今後個人売買などでトラブルの原因にも成り得る問題であることから特にS氏にお願いし、公開となった。

  • DVD関連ソフトウェアの入れ替え
  • 初期設定ファイルの消去
  • ハードウェアリセット
  • PMUリセット
  • バックアップバッテリーの放電
  • DVDackなどのRegion codeキャンセルプログラム実行

S氏によると上記の方法は全て無効であったそうです。最終的にPowerBook G3 233/14を分解し、PMUボードを交換することで、Regionコードがキャンセルされたそうです。本体の買い換えよりは安価に済みますが、PMUボードの交換について、正規サービスプロバイダが交換に応じてくれるかどうかは不明です。ただし、Region codeが固定してしまっている状態は日本国内での使用に不都合があり、一種の不良であると認識するなら交換修理も正当性が出てくるでしょう。

一番大切なことは、個人売買などで購入する場合、先にDVD-Regionコードが変更可能な状態であるか確かめることかもしれません。

fig. 2 PowerBook G3 Seriesトップケース裏側。左側の横を向いたL字型の黒い基板がPMUボード。PowerBook G3 Series Service Sourceより、一部改変。

参考

  1. S氏より、私信 22/Sep 1999

3/Oct.

FAQ: Modem Noise

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Q 内蔵モデムを使った後、しばらくすると「プチッ」という音がします。何の音ですか?

A この音は、内蔵モデムの電源が切れるときに、音源設定がモデムになっているために起こる、一種のノイズです。内蔵モデムの電源は使用後30秒後に自動的に切れ、このときに「プチッ」という音がします。MacOS 8.1でプリインストールされているPowerBook G3 Series Modem機能拡張書類でみられます。

現在はモデム使用終了直後に音源設定を自動的に元設定されていた他の音源、例えば「拡張ベイ」や「Zoomed Video」などに変更するPowerBook G3 Series Modem v1.0.2が用意されているため起こりません。また、この機能拡張書類のバージョンアップでスリープ時にも30秒間モデムの電源が入ったままになると言う不具合も改善してます。この機能拡張書類は最新のMacOSでもインストールされますが、Apple Modem Updater1.3.5の内部にも含まれています。

Apple Modem Updater1.3.5

5/Oct

FAQ: Trade CPU DaughterCard

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Q 最近海外で出回っているPowerBook G3 292/14のCPU DaughterCardを入手しました。私のPowerBook G3 233/14と取り替えてクロックアップ出来ますか?

A できません。PowerBook G3 SeriesのCPU DaughterCardは大きく分けると3種類あり、相互使用は一部をのぞき出来ません。

Type 1

Wallstreet、すなわちPowerBook G3 Seriesの最初の型で、Graphic chipにRAGE LT II/DVDが採用されているもの。PowerBook G3 233/13,PowerBook G3 250/13,PowerBook G3 292/14がこれに該当します。特にPowerBook G3 250/13とPowerBook G3 292/14のメモリバススピードは83MHzと、他の66MHzに比べて高速です。(Fig.1)

fig. 1 PowerBook 250/13,292/14のCPU Daughter Card裏面。左下に83MHzのMPC106 PCI Bridge/Memory Controllerが見える。Mother Boardとのコネクターは2本。

Type 2

PDQとも言われ、PowerBook G3 Series 1998の後期型です。私はこれまで簡略化のためWallstreetとPDQを区別せず表記してきました。Graphic chipがRAGE LT Proに変更されています。(Fig.2)

PowerBook G3 233/12TFT、PowerBook G3 233/14/512K、PowerBook G3 266/14、PowerBook G3 300/14がこれに該当します。

fig. 2 PowerBook 233/14,266/14,300/14のCPU Daughter Card裏面。左下に66MHzのMPC106、Mother Boardとのコネクターは2本。

Type 3

Lombard、PowerBook G3 Series 1999に搭載されているCPU Daughter CardのMother boardとの接続ソケットは1カ所しか有りません1)(Fig.3)

New WorldアーキテクチャROMを搭載しアーキテクチャそのものが変更されています2)

PowerBook G3 333/14、PowerBook G3 400/14が該当します。

fig.3 LombardのCPU Daughter Card裏面。左下に66MHzのMPC106、Mother Boardとのコネクターは1本。

ソケットが違うType1,2とType3が相互に利用できないのは自明ですが、外見の同じType1とType2の間で相互使用は出来ないのでしょうか。

メイ氏は海外より入手したPowerBook G3 292/14用CPU DaughterCardを後期型、すなわちPowerBook G3 233/14のマザーボードへの装着を試みたことをメールで知らせてくれました。

起動音、ハードディスクへのアクセスは通常通り進んでいるようですが、残念ながら液晶画面が明るくなることは有りませんでした。次のような方法を採りましたが、結果的に使用することは出来なかったそうです3)

  1. ハードウェアリセット
  2. PMUリセット
  3. ROAM1.5を使用して、233/14に搭載されているROMイメージを抽出、起動途中よりこれをRAMに展開することでMacOS ROMをオーバーライドする。

順に試しましたが、残念ながらRAGE LT Proを目覚めさせることは出来ませんでした。

それではその逆はどうなのでしょうか。Hideto氏はPowerBook G3 233/13(Type1)の故障修理に際し、部品の入手が難しくなっているPowerPC G3 233/no cacheのDaughterCardの代わりに、PowerPC G3 266/1M cache(Type2)の保守部品を使用し、修理が可能であったことをメールでお知らせして下さいました4)

最後にTypeが同一の群での交換はできるのか確認しましょう。例えばmemory busスピードが66MHzの製品を83MHzに出来るか気になるところです。磯木雄之輔氏より、ご自身のPowerBook G3 233/13に292MHzのCPU DaughterCardを換装し、正常動作していると報告を頂きました。氏は13インチの液晶を搭載するが故に、PowerBook G3 233/13にデザインの優位性を感じ、その筐体を生かしつつ292MHz/1Mbyte cacheの性能を手に入れたとして大変満足しているとも伝えてくれました5)

fig.4 各Typeのマザーボードに使用可能なCPU DaughterCardの一覧

参考

  1. Lombard CPU Daughter Card、CPU Daughter Cardソケットの数 10/Jul 1999
  2. Apple: PowerBookG3Series_1999.pdf
  3. メイ氏より、私信
  4. Trade CPU DaughterCard(2)、CPU DaughterCardの流用について 25/Jan 2000
  5. 磯木雄之輔氏より、FAQ応募

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