Q　PowerBook G3 400/14(Bronze)とPowerBook G3 Series(Wallstreet)に、PowerBook DVD-Video Kitを組み合わせたときに画質の差はありますか？

A PowerBook DVD-Video Kitには、1チップMPEG2デコーダあるDiVA-DS System Decoderが搭載されています。(1,(2,(3。これに対しLombardには同じく1チップMPEG2デコーダであるDiVA-PC System Decoderが搭載されています(4,(5。 Wallstreetの場合、PCMCIAカード内部にこのチップが搭載され、ZOOM VIDEO規格で接続されています。 Lombardの場合はMother Boardに直付けされ、PCIバスに接続し、Rage LT ProとはAMC接続しています。

fig.1 BCBA-0010 「超時空要塞マクロス　愛・おぼえていますか」より部分

しかし、両者の画質はっきりと違います。WallstreetでDVD Videoを視聴すると、動きが激しい場面でFig.1で示す様なComb Noiseが、目立ちます。とくに最大画面で表示した場合、小さな動きでもこのComb Noiseに気付くでしょう。

それに比べ、Lombardでは、アニメーションなどの一部のソースを除けば、ほぼ気が付かないレベルまでこのComb Noiseが解消されています。そのぶんやや画面が甘くなっていますが、見比べないと判りません。Comb Noiseは気になり出せば、結構目立つので、この改良はLombardの大きなアドバンテージであると言えるでしょう。

音声に関しては、内蔵スピーカーで比べるのなら、LombardよりもWallstreetが優れていたことを付け加えておきます。

Q PowerBook G3 Series(Bronze)が起動中に止り、DVD-ROMの蓋を開けないと起動を再開しません。

A

Step 1

本体が熱い場合は、少し放置し冷えるまでお待ち下さい。特にDVD ROMの温度が下がるのをお待ち下さい。

梅津氏¹⁾は、所有するPowerBook G3 400/14が起動時にDVD-ROMの蓋を開けないと起動できない問題が、PowerBookを1〜2時間使用し相当本体が発熱している時のみ発生することに着目し、冷却すると問題が解消したと報告しています。

Step 2

冷えても起動時に止まる場合、PowerBook G3 DVD-ROM Update 1.0でDVD-ROMのFirmwareをアップデートしてみましょう。これはFirmwareアップデートであり、途中で失敗するとDVD-ROMの破損を招きます。十分注意しておこなって下さい。

Step 2-1 PowerBook G3 DVD-ROM Update 1.0をダウンロードして下さい。

Step 2-2 DVD-ROMのトレイを空けておきます。

Step 2-2 AC駆動として、再起動します。

Step 2-3 PowerBook G3 DVD-ROM Updateをマウントし、内部のPowerBook G3 DVD-ROM Update 1.0を実行します。

アップデートが済んでいる場合、アップデートが必要でないFirmwareの場合はプログラムは実行されないようになっています。しかし実行は十分慎重に行って下さい。症状の出現していない個体は、症状が出るまでアップデートしないのが無難でしょう。

PowerBook G3 DVD-ROM Update 1.0

Step 3

機能拡張書類の破損を疑い、次の二つのファイルをインストールCDからコピーし直してみてください。

Apple CD/DVD driver DVD Region Manager

Step 4

改善しない場合、コントロールパネルのQuickTime設定の「オーディオCDを自動的に再生する」オプションを無効にしてみて下さい。

Step 5

デスクトップの再構築を試して下さい。

これでも改善しない場合はDVD ROM moduleの不良が考えられます。

佐藤氏は、2台のPowerBook G3 400/14を入手。そのうちの一台が購入当初から起動中断が起こり、DVD ROM moduleの蓋を開けるか、BayからModuleを取り出さないと起動継続が出来ないトラブルに遭遇したそうです。そこで、この2台のPowerBook G3 400/14のパーツを相互に交換し、問題がDVD ROM Moduleに有ることを突き止めました。すなわち、起動中断する方のDVD ROM Moduleを正常なPowerBook G3 400/14に入れると、起動中断が起こり、逆に起動中断するPowerBookに正常な方のDVD ROM Moduleを取り付けると、問題が消失したのです。問題解決はサービスプロバイダーに相談し、正常なDVD ROM Moduleを入手したそうです²⁾。

またITOH氏は、納品当日にこの問題に遭遇し、別のDVD ROM Moduleに交換して症状が解消したため、交換納品して、現在は異常ないそうです³⁾。

この問題については、今後も継続して情報を収集したいと思います。メールお待ち申し上げます。

さてこのセクションは増設メモリへのリスクを伴うトライへの質問です。ご自身の責任のもと行動お願い申し上げます。

Q PowerBook G3 Series(Bronze)用256Mbyte DIMM、グリーンハウスGH-SDG256Mを譲ってもらいました。PowerBook G3 Series(wallstreet)では使えますか？

A グリーンハウスがPowerBook G3 Series(wallstreet)動作保証するのはGH-SDG128M＋GH-SDG128MAの組み合わせでの最大256MByteとなります。GH-SDG256Mは動作保証されません。保証対象外ですが私のところではGH0SDG128MA＋GH-SDG256M、計384Mbyteで動作確認しました。

Q トラックパッドのクリックボタンが「カチッ」と言いません。押すのに力がいりますが、どうにかならないのでしょうか。

Q パームレストに手を付くと、勝手にトラックパッドが押されてしまいます。どうしてですか？

A まず右のfig.1をご覧下さい。これはLombard(PowerBook G3 Series 1999,Bronze)のトラックパッドの直下にあるPower Supply Boardです。 このボードにTrackPadボタンのMicro Switchが付いています。この上にゴム製のブーツが被さり、Topケースに付いたクリックボタンを押し下げるとこのスイッチが入るようになっています。 そのため筐体全体の精度が甘いと、個体差が出ます。これはTopケースを交換しても、必ずしも改善されるものでは有りません。Topケースは7月25日現在、交換部品下取り価格で11200円です。Topケースには、トラックパッドロジック、左右のスピーカーが含まれます。通常これに技術料が加わります。

fig.2 LombardのPower Supply Board上のTrackPad Switch

これはクリアランスが殆どなく、さらにTopケースの強度が極端に低い個体の場合は、保証修理の可能性があるということです。

Appleの保証修理（アップルケアを含む）は基本的にケース部品は対象外です。期間内でもケースの破損はいっさい保証が利かず、買った翌日にケースの破損に気付いても有償修理となります⁽¹。しかしLombardのTopケースはTrackPadロジックがアセンブルされ、取り外しが出来ない状態で供給されるため、ケースではなく、アセンブル部品扱いになるため、保証修理の路が開けます。

パームレストに手を置くと勝手にトラックパッドが押されてしまうほどの異常は、不良扱いとして修理対象になる場合があります。それ以外は対策方法がAppleから示されるまで待つのが得策です。

Q ケースに多きな傷がついてしまいました。交換するにはどのくらいの費用が掛かりますか？

A 修理部品は通常手に入りません。NCRなどのアップル修理代理店に修理という形で依頼する必要があります。しかし、この場合部品代以外に技術料がかかることと、破損した部品は下取り交換になります。お飾りのためにもう一つ部品を確保するという目的には適しませんね。さらに値段は時価であるため常に変動するそうです⁽¹。そのことを踏まえて、したの表を参考にして下さい。ちなみにCPUドータカードは400MHzで217000円、292MHzだと191330円、14インチ液晶アセンブルは144700円、マザーボードはLombardで108700円、Wallstreet(Rage II+DVD)で78280円です。液晶の取り扱いには細心の注意が必要ですね。