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14/Aug

Wallstreet Upgrade Cards

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063_CPU Up Grade

063_CPU Up Grade

既に2社からPowerBook G3 Series 1998用アップグレードカードのアナウンスがあった。しかし、実物は一向に出てこない。技術的に問題のないアップグレードカードがなぜリリースされないのか。

この夏に日本でも手に入ると言われ久しいが、一向に入手できるめどが立たない。

064_MAXpower G3-PB

一番最初にリリースがアナウンスされたNewer TechのMAXpower G3-PB。CPUドータカードの回収と、CPUの張り替えによるアップグレードである。特徴はBGAタイプのキャッシュチップはそのまま利用されるため、一部の機種ではキャッシュの最大クロックが152MHzと低めであり、性能を生かし切れない。これはPowerBook G3 250/13と292/14が該当する。

日本でのリリースは予定されていない。

064_Newer MAXpower G3-PB

065_PowerLogix Blue Chip G3

065_PowerLogix Blue Chip G3

独自のユーティリティを使い、MacOS Toolkit ROM内容をカード内のFlash ROMに焼き付けることで、オリジナルカードの回収しないでアップグレードを実現している。MAXpower G3-PBでは対象機種外であるPowerBook G3 233/13のキャッシュなしモデルもアップグレードが出来る。

また機種による格差はなく、シンプルに1グレードである。500MHz、キャッシュクロック250MHzは魅力的なスペックた。

しかしROMコピーについて一抹の不安がのこる。

066_model X G3 500

すぐれた製品品質、安定性、故障時の対応などトータルに考え、日本のパワーブックユーザーが納得できる製品を目標とする。

ドータカード回収型であるが、基板は再設計され、500MHzのG3を搭載し、生産は国内が望ましい。

066_model X G3 500


8月の半ばを過ぎました。なのにPowerBook G3 Series 1998、Wallstreet用CPUアップグレードカードの実物は一向に出てきません。どうして実物が無いのでしょうか。現在発表されている二つのアップグレードカードである064_MAXpower G3-PB065_PowerLogix Blue Chip G3を比較しつつ、その問題点を探ってみましょう。

ず最初に発表されたNewerの064_MAXpower G3-PBは、ドータカード回収型のアップグレードカードです。一言にWallstreet用と言っても、その種類は多彩です。CPUクロックの違いだけではなく、搭載されるMacOS ROMの違いで、大きく2種類、メモリコントローラーの駆動周波数が66MHzのものと83MHzの2種、そしてキャッシュレス、512K、1Mバイト、またキャッシュがBGAタイプのもとそうでないものの4種と、その組み合わせは多彩です。064_MAXpower G3-PBはCPUとキャッシュの張り替えでアップグレードを行うので、キャッシュ無しのモデルは対象から外されています。

また83MHzのバスクロックの機種はキャッシュの張り替えを行わないためでしょう、キャッシュクロックが152MHzと低いままなのでせっかくのG3の性能が生かされていない商品ラインナップになっています。

このことは、本来もっとも高い金額を支払った250/13,292/14ユーザーが458/152(CPUクロック数/キャッシュクロック数)で我慢しなくてはならず、もっともアップグレードカードの恩恵を受けるはずの233/12のキャッシュレスモデルユーザーはアップグレードの路がないという問題を抱えています*1

の点、065_PowerLogix Blue Chip G3は平等です。全てのモデルがアップグレード対象であり、一様に064_MAXpower G3-PBよりもすぐれた500/250という性能を手に入れます。処理によってはPowerBook FW 500/14よりも処理速度がすぐれているでしょう。

これは065_PowerLogix Blue Chip G3が基板から新設計であり、MacOS ROMをユーザー自身が独自のユーティリティを使用してバックアップして使用するため、wallstreetに対して単独のモデルで対応できるという強みがあるからです。このことは手元にオリジナルカードを残しておくことが出来ること、作業が個人で行えることを意味し、ドータカードの返送中パワーブックが使用できなくなる心配や、故障時にオリジナルカードに戻すことが出来る安心感があり、他方に比べ優位です*2

問題点は無いのでしょうか。ROMのコピーについては、PowerBookに添付されていた「日本語アップルコンピュータ・

インク ソフトウェア使用許諾契約」の第2項、〜お客様は、バックアップの目的に限り、機械による読みとり可能な形態でアップルソフトウェアの複製物を1個に限り作成することができます。〜の部分を読む限り可能に見えます。

しかし最新の使用許諾契約を読むとそれまでファームウェアと記載されていたMacOS ROMを「ブートROMコード」と明記し、それがアップルソフトウェアであると定義した上で、第2項のバックアップ許可項目から明確に「ブートROMコードを除く」の一文が加えられています。この文章は確かに旧PowerBookに適応されるはずはありません。しかし、AppleがROMのコピーに不快感を持っていることは伺えます。

また、アップグレード後、オリジナルのドータカードが転売された場合に問題は発生するでしょう。問題が発生したとき、購入者はもちろんですが、アップグレードカードを販売したショップまで巻き込まれるのでは・・という危惧があり、販売に躊躇しているとも聞いたことがあります。それよりも発表から1ヶ月が過ぎているのに、海外を含め動作の一報はありません。


*1newer: MAXpower G3-PB

*2PowerLogix Blue Chip G3


そこで私は架空製品である、066_model X G3 500を提案します。これはIBMのPowerPC 750、500MHzを搭載した製品で、オリジナルドータカードは回収し販売されるものとします。キャッシュスピードはPISMOと同等の200MHzで、PowerBook G3 Series 1998の全ての機種をアップグレード対象とします。この架空製品に対する要望を集計し、本日より9月上旬までの期間、国内アップグレードメーカーに「Wallstreet用アップグレードカード購入希望者の署名と意見」という形にして届けたいと思います。

ありがとうございました

8月14日から9月7日までの25日間にわたり署名を募集しました。590名以上の署名、意見が集まりました。

署名と、意見を集計しインターウェア社のアップグレード担当者に手渡したところ、プロトタイプの公開という形で、発売を確約して頂くことが出来ました。

署名は一旦終了といたします。今後も、みなさまのご協力が必要なときは、どうぞよろしくお願い申し上げます。

署名活動、途中報告1

署名活動途中報告2〜価格、発熱、対応OS、販売方法について

署名活動近況3〜総数、使用機種、希望価格

署名活動結果報告〜BOOSTER PBG3 Prototype〜

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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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