14/Jan.

Apple DVD Kit

O'Grady's PowerPageによると、新Apple DVD Kitが2月の中旬から下旬にかけて$499で発売され、それにはこれまでのPCMCIAカードと、2倍速のDVD-ROMではなく、4.3倍速のDVD-ROMとなると伝えています。(1これは、前に聞いた1月15日から発売されるという噂に関連する、より具体的な話であり、時期的には2月にずれ込むものの、確実に発売されることとなるようです。是非、発売を待ちたいと思います。

参考

  1. O'Grady's PowerPage-PowerBook News You Can Use

14/Jan.

Temperature(2)

アンケートご協力ありがとうございます。新しく加わったBOOSTER PB1400 G3を含め結果を御紹介します。

目的:Die-junction温度を測定することの出来るPPC750を対象に、ポータブル機においてのDie-junction最高温度を集計し、若干の考察を加える。

対象:PPC750を搭載した、PowerBook。PowerBook G3/233/14、PowerBook G3/250/13、PowerBook G3/300/14、BOOSTER PB1400 G3 233の計4機種、27台。

方法:2時間以上使用した状態で、温度が最高をになり飽和した状態で、PPC750のThermal Assist Unitの示すdie-junction温度(1、(2を、G3Strip(3もしくはSpeedMeter 1.2(4で求めた。結果は、平成11年1月4日から1月14日までの10日間、主に日本国内を対象にインターネットのホームページを介しアンケート形式で収集した。

統計:サンプル数が少なく、データ自体が正規分布と仮定できず、環境因子が多く離散変数であるため、ノンパラメトリック検定のMann-Whitney's U Testを選択した。

結果:PowerBook G3/233/14はn=8,PowerBook G3/250/13はn=6、PowerBook G3/300/14はn=3、BOOSTER PB1400 G3 233はn=5。下の図に示すよう結果を得た。

考察: die-juntion温度はTjは次式で示されれる。(1、(2

j=Ta+Tr+(θjc+θint+θsa)×Pd
a=外気温度
r=キャビネット内上昇温度
θjc=junction-チップケース熱抵抗(2.2)
θint=熱伝導体(シリコンシート)熱抵抗(1.0)
θsa=ヒートシンク熱抵抗
d=CPU消費電力

筐体に差が認められないとするなら、Tjは、CPUの消費電力と外気温によってきまる。従って、外因子が同じとするなら、消費電力の大きなMPC750A/300MHz(2がもっとも高い温度を示すと考えられる。しかし、分布を検討すると、PowerBook G3 300/14のみ温度が低い傾向を示している。

そこで、さらに筐体が同じのPowerBook G3 seriesに限定し、300/14とその他の機種で違いがあるのか検討する。

U値

5.000

U値 棄却値

46.000

z値

-2.170

p値

.0300

同順位補正後のz値

-2.222

同順位補正後のp値

0.0263

同順位数

4

危険度<0.05でPowerBook G3 300/14と他のPowerBook G3 seriesの間には有意に温度差が存在し、PowerBook G3 300/14の方がdie-junction温度が低いという結論をえた。このことが、300MHzの機種がクロックアップ耐性が高く、233MHzがクロックアップ出来ないことがあるという事実(5と関連するかは今後の考察が必要である。

参考

  1. MPC750 RISC Microprocessor User's Manual: MOTOROLA
  2. MPC750 RISC Microprocessor Hardware Specifications: MOTOROLA
  3. G3Strip 1.5.0: Copyright(C) 1998,by kykz'z Software. All rights reserved.
  4. G3 Cache Control: Copyright(C) 1998 PowerLogix R&D, Inc.
  5. 丹羽真規PowerBook G3 Seriesを使いこなそう、1/13〜15,1999

11/Jan.

Drive setup 1.7

Yosemiteシリーズ新Power Macintosh G3 series 青/白)の発売に伴い、Appleは1月5日にDrive Setupを1.6.2から1.7へバージョンアップしました。ドライブセットアップはハードディスクのフォーマットをするだけではなく、ハードディスクのドライバーをバージョンアップする能力をもっています。これまでも何度かバージョンアップするに伴い、あとからバグがあったといってマイナーバージョンアップを繰り返しているので、急いでアップするのは危険かもしれません。

今回のバージョンアップはPowerBook G3 seriesにおいてドライババージョンを3.1.4から3.2へアップさせます。説明文にはアップさせるべきであると書かれています(1。日本語版が出るのをまっても遅くはないかもしれませんね。

Drive Setup 1.7

参考

  1. Drive_Setup_1.7.txt: Apple Computer

10/Jan.

Apple DVD Kit

一時、製造中止と噂されたPowerBook G3 Series DVD-Video Kitが、今月1月15日から本国で発売されるという噂を聞きました。ある、アップル製品取り扱う本国ディーラーからの話です。とりあえず、このカードは近い将来手に入れることが出来ることと思います。

また、温度問題について、高温側の側面のみ着目していましたが、PowerBook 1400でG3にアップグレードした人の中に、低温側での動作不安定を問題にしているかたがいます。アンケートを拡張し、PowerBook 1400/G3(1,(2も広く最高温度を募集いたします。

参考

  1. NuPower G3 for PowerBook 1400: Newer Technology Inc.
  2. BOOSTER PB1400 G3 233: INTERWARE

9/Jan.

Temperature

G3チップのdie-junction温度アンケートご協力ありがとうございます。途中経過をおしらせします。まだ、十分な標本数が得られていません。ここで、途中結果、仮説、および追加実験を示します。まず、機種別にデータを分類しました。

対象:PowerBook G3 233/14、(マイナー後のキャッシュ500Kbyte搭載モデル)とPowerBook G3 266/14、(マイナー後のキャッシュ1Mbyte搭載モデル)です。サンプル数はPowerBook G3 233/14がn=7、PowerBook G3 266/14がn=2の計9です。

サンプル:

PowerBook G3 233/14は最高81度、最低68度。PowerBook G3 266/14は最高84度、最低80度でした。

統計:サンプル数が少なく、データ自体が正規分布と仮定できず、環境因子が多く離散変数であるため、ノンパラメトリック検定を選択しました。(Mann-Whitney's U Test)

結果:p=0.2823でありこの2機種間の温度に有意な差はないといえます。

U値

3.500

U値 棄却値

10.500

z値

-1.025

p値

0.3055

同順位補正後のz値

-1.075

同順位補正後のp値

0.2823

同順位数

2

考察:同じ熱対策をして、クロック周波数の違う2機種間で、温度差が無いとすると、何らかの安全装置が働きCPUの温度を上昇させない様に成っているのではないかという仮説が持ち上がります。そこで、第2の実験を行いました。

方法:ベンチマーク試験(Norton UtilitiesのSystem Info)をCPUの温度の違う状態で行い、差があるか検証しました。

対象:キーボードを外したPowerBook G3 300/333改

結果:外部より強制的に冷却し、60度に保った状態と、84度でのベンチマークを繰り返し、その10回の平均を算出した結果、誤差範囲内で結果は同一でした。

考察:今回の実験では、予想に反して温度により速度を制御するルチーンは存在しないようです。

今後は、サンプル数を増やし、PowerBook G3 233/13や250,292といったマイナー前の機種と、233/12,233/14.266,300といった機種との間での温度差の有無について検証したいと思います。現在、この数値を集めることで、事前にクロックアップ出来るかどうか調べる情報として利用できるのではないかと考えています。今後ともご協力よろしくお願いします。

6/Jan.

iMac

MacWorld 1999/SFが始まりました。日本時間の本日午前2時からジョブスの講演が始まり、新G3が発表されました。同時の5色のiMacが発表され、Blueberry,Grape,Tangerine,Lime,Strawberryと銘打ったiMacはG3/266を搭載。ハードデスクも4GBから6GBへ拡張されています。(1と同時にBondi BlueのオリジナルiMacは、噂通り値下げが行われた模様です。詳しくは、Apple Storeにて見ることが出来ます。

参考

  1. iMac: The Apple Store

4/Jan.

a questionnaire

G3stripなどで、CPUの温度を測定すると、80度などと表示されて、こんなに高くて大丈夫だろうか、と心配になることがあります。これまでもこのページでの熱対策については全て、このCPU温度を基準に行ってきました。

さて、このCPU温度とは何だろう。という問いはこれまでも何度と無く繰り返され、何度までなら大丈夫なんだろうかと質問が繰り返されてきました。そもそもこの温度はなにを示しているのでしょうか。ここで、少しまとめて私なりの解釈をしてみたいと思います。

まず、この数字はG3のThermal Assist Unitが測定したdie-junction温度で、7bitすなわち128段階、0度から128度を指しています。(1もともとは、温度によって割り込みをかけ、CPUスピードを落とすことで、効果的に温度をコントロールして、CPUを保護する目的で使用されるレジスタです。(1

この温度は計算式として次のように示されます。

j=Ta+Tr+(θjc+θint+θsa)×Pd
  • j=die-junction温度
  • a=外気温度
  • r=キャビネット内上昇温度
  • θjc=junction-チップケース熱抵抗(2.2)
  • θint=熱伝導体(シリコンシート)熱抵抗(1.0)
  • θsa=ヒートシンク熱抵抗
  • d=CPU消費電力

モトローラの動作保証Tjは0度〜105度であると明記されています(2ただし、Lonestarは85度までらしいです実際の数字を当てはめてみましょう。資料を参考に値を入れていきます。上記の式は、大型キャビネット内に、CPUカードをいれ、小型のヒートシンクに空冷ファンをつける時の式です。PowerBookはヒートシンクが、キーボード基板と一体化して外気に接触しているので、arを合わせて外気温として24度を想定し、jには最高温度80度を代入。

ベンダー

名称

clock

core電圧

I/O電圧

消費電力

特徴

SPECint95

SPECfp95

Motorola

MPC750P

300

1.9v

3.3v

3.4w

0.25μと0.29μ、busは100MHz対応

-
-

333

2.05v

-
-
-

366

2.05

5.0w

16.1

9.9

MPC750A

300

2.9v

3.3v

6.4/8.9w

0.29μ、5層

-
-

現在使用中のG3 300はMPC750Aなので、通常(Typical)6.4wですが、333MHzへクロックアップしているので

6.4×333/300=7.1w

パラメータを式に代入します。

j=Ta+Tr+(θjc+θint+θsa)×Pd

80度=24度+(1.0+2.2+θsa)×7.1w

θsa=4.7

この4.7という数字はPowerBook G3の熱抵抗というわけです。さて、この数字が意味を持つ物かどうか今後検証したいと思います。暫くの期間、アンケートという形で、die-junction温度を募集します。結果は集計後報告したいと思います。

die-Junction temp募集について
G3StripSpeedMeter 1.2などのユーティリティで測定できます。
外気温は24度想定しています。室内でのデータを期待しています。
1〜2時間使用した後の飽和温度をお願いします。
基本的にプロセッササイクリングはOFFのデータを希望します。
メニューにない機種の方はご面倒でも、メールいただければうれしいです。

参考

  1. MPC750 RISC Microprocessor User's Manual: MOTOROLA
  2. MPC750 RISC Microprocessor Hardware Specifications: MOTOROLA

1/Jan.

Cache Clock control

前にもご報告したように、300MHzから333MHzへクロックアップすると、デフォルトではキャッシュスピードが133MHzに設定されます。CPU、Cache clock比が2.5:1と本来の2:1よりも一段階低くなるわけです。そこで、G3Strip(1を使って2:1にセットし直していたのですが、その上の1.5:1すなわち、Cache clock222MHz にセットすることが出来ませんでした。

これはCPU clockが300MHzの時は200MHzにセットすることが出来たので、腑に落ちなかったのですが、別のユーティリティを使うことでcache clockを222MHzにセットすることが出来ました。PowerLogix R&D, Inc.G3 Cache Controlはコントロールパネル書類で、フリーです(2。残念ながらcache clock 222MHzは安定動作しないため現在はこれまで通り166MHzで駆動しています。

一番上がcache clock 222MHzに設定したデータです。時々フリーズしてしまいます。

参考

  1. G3Strip 1.5.0: Copyright(C) 1998,by kykz'z Software. All rights reserved.
  2. G3 Cache Control: Copyright(C) 1998 PowerLogix R&D, Inc.

 

Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002

Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

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