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14/Apr

IBM vs TOSHIBA(2)

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004_MCE XcarEt pro 99

004_MCE XcarEt pro 99

XcarEt pro 99と呼ばれるMedia Bayに2.5inchのハードディスクを入れるためのケース。OGBと呼ばれる「空ケース」が日本では流通している。PowerBook (FireWire)でも使用できる。

XcarEt pro 99 is 2.5inch hard disk case for the expansion bay. It is availables with PowerBook (FireWire).

005_Internal HardDisk

PowerBook (FireWire)の内蔵ハードディスク。接続インターフェースは唯一、ATA-4だ。PowerBook (FireWire)の場合、内蔵させるのとExpansion Bayに設置するのでは、実測でも約3倍の転送速度の差が認められる。

The Built-in hard disk's interface is ATA-4. I compare built-in hard disk with the expansion bay drive, and transmission rate is 3 times.

005_Internal HardDisk

006_Sequental read/write speed

平均速度に注目するなら、書き込みに強いMK1814、読み込みに強いDARA218000という図式が判る。連続アクセスは画像取り込みなどの大量のデータ転送時に起こる。ただし、画像取り込み時は、これにThermal recaribrationや、エラー訂正による休止があることを忘れてはならない。

Average writing speed,MK1814 faster than DARA218000. Sequential read/write speed related to audio-visual capabilities. However thermal recaribration and error correction can interfere with transfer of video files.

006_Sequental read/write speed

007_Random read speed

007_Random read speed

ランダムアクセスはハードディスクのコントロール基板にあるキャッシュの性格を知るのに有用なデータだ。読み込み速度が綺麗な曲線を描いているということは、このベンチマークテストの乱数に偏りが無いことを示している。

We can know character of cache of a HardDisk with these results.

008_Random write speed

008_Random write speed

KeyLargoインターフェースICが供給するExpansion BayのIDEインターフェースは上限が16.6Mbyte/secのEIDE規格である。実測値はもっと低い値で頭打ちとなっている。

The KeyLargo IC provides an EIDE interface (ATA bus) that supports the storage device in the expansion bay. The determined value was lower.


4月12日にIBMはTravelstar 32GHを発表しました*1。これは5411回転、12.5mmの厚みの32Gbyteのハードディスクです。同時にTravelstar 30GTも発表され、こちらも物理的大きさは同一で、回転数こそ4200回転とこれまでと同じですが、3枚のガラスplatterを内包し、2.5inchハードディスクでは初めて171憶bit/平方インチのデータ記録密度を達成したそうです。都合30Mbyteの容量があります。


Travelstar 32GHは4枚のガラスplatterを内蔵しているのに、厚みが12.5mmというアナウンスがされましたが、変ですね。誤植かも知れません。
勢いの良いIBMのハードディスクも、現在市場に出ている12.5mm厚、ようするにPowerBook (FireWire)に搭載できる最大容量であるDARA218000に限って見れば、東芝製のMK1814GAVに押されているといってもいい状況でしょう。

東芝製のMK1814GAVに起動ディスクに出来ない問題が発生しましたが、情報が集まるにつれ、非常に限られた個体のみで発生していること*2、PowerBook (FireWire)ではまだ一例も発生していないことから*3、さらに東芝製MK1814GAVの人気に拍車を掛けているようです。

現状では東芝の一人勝ちなのでしょうか?そうとも言えないというのが私の見解です。

PowerBook (FireWire)のI/OコントローラーICであるKeyLargoは、IDE関連のインターフェースを2系統装備しています。一つは内蔵ハードディスクのためにあり、Ultra-DMA/66もしくはATA-4と呼ばれるインターフェースを備えています。理

論上の最大データ転送速度は約66Mbyte/秒です。

もう一系統はExpansion Bayユニットに挿入されるDVD-ROMやハードディスク用のEIDEインターフェースと、AirMac無線LANカード用のインターフェースとなります。こちらの理論上の最大転送速度は約16Mbyte/秒であり、これまでのPowerBook G3 Series 1998,1999と同等です。

実測するとどうも、旧型のPowerBook G3 Seriesよりも約1割ほど遅い結果となりました。

本題に入りましょう。Expansion Bayユニット内部にハードディスクを組み込み、本体と合わせて30Gbyte超のデータをあつかうと想定したとき、ハードディスクの選択は、内蔵と同じ観点で良いのでしょうか。

006_Sequental read/write speedを見て下さい。シーケンシャルアクセスはハードディスクの持っている基本的な性能の内で、実際にどの程度の早さでデータを読み書きできるかという部分を表します。結果的には書き込みに強い東芝、読み出しにはIBMという図式が浮かびます。書き込みに関しては東芝のキャッシュアルゴリズムがすぐれていることも影響していると思いますが、キャッシュのききづらい読み込み時のすぐれているIBMのほうが基礎体力はすぐれていると思います。

007_Random read speedは両者互角。若干立ち上がりが早いIBMに素性の良さを感じますが、両者の差はわずかです。

008_Random write speedはこれまで東芝に完璧に軍配の上がった結果をもたらしていました。今回はどうでしょう。イ

ンターフェースが約12Mbyte/秒という比較的低い値で飽和してしまっているExpansion Bayでは、東芝の優位性に曇りが出ています。特に8Kbyte〜16Kbyte単位の転送速度は、ATA-4接続では既に20Mbyte/秒付近の速度を達成していた東芝MK1814も*5、EIDE接続では形無しです。

Expansion Bayに挿入したハードディスクの使用用途は内蔵ハードディスクと違い、大容量データのストレージ、例えばビデオデータや音声データといったものであり、キャッシュが大きくてもあまり役立たない分野が多いとも考えられます。

そうなると、キャッシュの有利性が活かされないExpansion Bay接続のデバイスには、必ずしも東芝の絶対的有利はないでしょう。

また、東芝の1Mbyteキャッシュ搭載モデル使用者の中にはthermal recaribration やerror correctionによると想像される休止の頻度がIBMよりも多いと感じる人がいる*2ことからも選択子は広げるべきだと感じました。

謝辞
prism氏へ、データ提供ありがとうございました。
*1IBM Press releases
*2FAQ:MK1214GAPが起動ディスクに出来ないのはなぜ? 
*3PISMO HD Compatibility Matrix
*4PowerBook Computer Developer Note(PDF書類)
*5PowerBook (FireWire)内蔵HDの選択〜IBMと東芝の比較〜
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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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