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15/Aug.

VST Expansion bay hard Drive

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Lombard用のVST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive1)、PowerBook G3 Series(wallstreet)用のXcarEt Media Bay Hard Drive for Wallstreet2)に当たる製品です。

この製品は4Gbyte,6Gbyte,10Gbyteの製品があり、Lombardの右Expansion Bay専用のハードディスクです。XcarEt Media Bay Hard Driveとの大きな相違点は、ハードディスクがバンドルされた状態でしか、販売が無いという点でしょう1)

今回、 Macお宝鑑定団のNanko団員のご厚意で、6GByteの製品を調査のため提供していただきました。

詳しく調査してみましょう。インターフェースは内蔵ハードディスクと同様、PCIバスに直結するPaddingtonが担当します。(Fig.1)内蔵ハードディスクと同様の速度が期待できます。実際に内蔵されているハードディスクは富士通製のMHE2064ATでした。

fig.1 VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive

fig.2 PowerBook G3 333/14のブロック図3)

さて、開封直後からトラブルが発生しました。Media Bayに挿入しても認識されません。ドライブ設定でフォーマットを試みましましたが、ドライブを認識するにも係わらず、論理フォーマットを行うとフリーズしてしまいました。何度目かの試行後、MacOS標準の初期化を促すダイアログが出現。フォーマットが出来たあとは、ドライブ設定も可能となりました。通常のコピーなど問題は無いようにみえましたが、ベンチマークテストが途中でフリーズしてしまうのです。これは、後に御紹介するメールでも報告されており、私が調査した2台のLombard、PowerBook G3 400/14,PowerBook G3 333/14を加えて3台の機体で発生し、どれもペンチマークを取り終えることなくフリーズしてしいます。

fig.3 内蔵6G Hard Diskとの比較、点滅している部分は測定不可、System Infoにて4)

比較対照はPowerBook G3 400/14で標準で内蔵された工場出荷状態(起動ディスク、アプリケーションなど追加せずに購入直後に測定した)のTravelstar 6GT(DADA-26480)です。赤で点滅している部分は、4回試行してもフリーズするために検査できませんでした。(Fig.3)速度的には十分なものであるのは判ります。しかし、安定動作に不安が残るのは否めません。

調査のため15000個の3.6Gのファイルをファインダー上でコピーしましたが問題は発生しませんでした。しかし、問題を指摘する報告もあります。

いち早くVST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive(6Gbyte)を購入したひろ氏は次のように伝えています5)

コピー時のフリーズは仮想メモリOFF、ディスクキャッシュ最小、Shift起動時にも発生します。またフリーズ>再起動後にDisk First Aidをかけると、必ずボリュームヘッダの異常が報告されます(修復可)。

さらにその状態でDrive Setupで初期化をかけるとフリーズし、再起動後にはデスクトップに認識されない状態になります。再度Drive Setupで初期化は可能です。(HDは認識しているが、Not Initializedと表示され、容量などはわからない状態です。よって1回目の初期化ではHFS+は選べません。買ってきてすぐの状態もこれと同様でした。)

こんな状態に業を煮やしまして、IBM DADA-26480に載せ変えたところ、IBMのHDでは上記の症状は全く見られなくなりました。(約4GBのデータのコピーを通常の使用状態で5回試しましたが、大丈夫でした。)

さらに外に出したFujitsuのHDをCitiDISKとCENTURYのFormula2.5(IDE>SCSI変換HDケース)に入れてみたところ、また不可解な事が起こりました。

まずCitiDISKに入れると、推奨の使い方どおり最初にACアダプタをさしても動き出しません。その後PCカードスロットにさすと動きします。

アンマウントしてPCカードスロットから抜いても電源は入ったままなので、一応ACから電源は供給されている様ですが、このようなことはIBMではなかったことです。

またFormula2.5に入れると、IBM DTNA-22160ではDrive Setupで初期化可能でしたが、FujitsuではUnknown Deviceと表示され初期化できません。

なお、このように挙動不審な状態ですのでPB本体に載せて試すことは恐くてしませんでした。(以上、一部省略しています)

ベンチマークテストが最後まで出来ないのは異常です。ひろ氏は大量コピー時にフリーズを経験し、継続使用に不安を感じて、CitiDISKにFUSITSUのディスクを移植し、IBMのドライブをVST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Driveに入れて、現在どちらのディスクも安定して使用しているそうです。この問題は「動作不安定」という部類のものであり、今後の注意深い観察が必要かと思われます。購入予定者は続報を待つことをお勧めします

参考

  1. VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive
  2. XcarEt Media Bay Unit,XcarEt Media Bay Unitについて,17/Mar 1999
  3. Apple:PowerBookG3Series_1999.pdf
  4. The Norton Utilities 4.0,1994-1998 Symantec Corp.All rights reserved.
  5. ひろ氏、私信

13/Aug.

Travelstar 25GS

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IBMは2.5インチハードディスクの密度を上昇させ、より大容量の製品を発表しました1)。これまで2.5インチでは私が実際に使用中のTravelstar 14GS(DCYA-214000)が最も大きく2)、14GByteでしたが、今回発表になったIBM Travelstar 25GSは25GByteです。

一般に容量が大きくなるとハードディスクは高速になると言われています。しかし、実測すると必ずしもそうならないのは前に述べました3)。そこで、これまで調査したデータを整理し、IBM Travelstar 25GS(Fig.1)を搭載した場合の改善を予測してみることにします。

対象:IBMが現在発売している2.5インチIDEハードディスクのうち、Travelstar 14GS(DCYA-214000)IBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)Travelstar 6GT(DADA-26480)の3機種

方法:PowerBook G3 300/14(333改)のATA Bus(最大16.6Mbyte/sec)に接続し、System Info4)を利用して速度を計測した。全てのドライブはHFS+でフォーマットした直後に測定を行い、出来るだけディスクの外周を使って計測するよう考慮した。

fig.1 IBM Travelstar 25GS,厚み17mmであり物理的にはWallstreetに搭載可能。しかし、電源的、ドライバー的にはまだ未知数であり、今後の観察が必要。

結果および考察:ハードディスクの性能を測定する意味で、256Kbyteごとの連続読み込み速度に注目した。System Infoの測定によると、Travelstar 14GS(DCYA-214000)は10036Kbyte/sec、IBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)は7413Kbyte/sec、Travelstar 6GT(DADA-26480)は8127Kbyte/secとなった。

この数字と、各ドライブのメディア間転送速度をデータシートから探し、外周の最も高速なデータと相関を調べた。(Fig.2)サンプルが少ないため、不正確ではある。

直線回帰分析(Simple regression)を用い、決定係数R2は0.79であった。

fig.2 転送実測値とメディア間最大点速度の回帰分析

よりよい相関を得るため新たに、データ密度と回転数より、速度係数を算出し、速度係数と実測値の相関を検討する。

速度係数=ディスク回転数(rpm)×√データ密度(Gbit/inch2)

この速度係数と、データ読み出し実測値との相関を求めたのがFig.3である。決定係数R2は0.909とメディア間転送速度と実測値の相関よりも良好であることがわかる。

fig.3 転送実測値と速度係数の回帰分析

この結果を分散分析で検定すると、p-valueは0.1946となり、回帰関数の適合度は有意とは言えない。(Fig.4)

統計学的には否定されたが、サンプル数が増せば違う結果もでたと予測される。

速度係数とデータ読み出し実測値との間にはある程度の相関があると仮定して、前出の計算式をあてはめ、IBM Travelstar 25GSの性能を予測すると、下記のごとく14741Kbyte/secとなる。

fig.4 転送実測値と速度係数の分散分析(ANOVA Table)

予測値=-219.509+0.934×速度係数

予測値(Kbyte/sec)=-219.509+0.934×ディスク回転数(rpm)×√データ密度(Gbit/inch2)

-219.509+0.934×(54115)×√8.85)

=14741Kbyte/sec

この数字は実にTravelstar 14GS(DCYA-214000)に比べ47%の向上になります。

しかし、メディア転送速度は、これまでTravelstar 14GS(DCYA-214000)の15.6Mbyte/sec2)が最大でした。これが、IBM Travelstar 25GSでは22.65Mbyt/sec5)にもなります。現在搭載されるI/O ControllerであるHeathrowや6)、LombardのPeddington7)でもATAの最転送速度16.6Mbyte/sec止まりとなるため、その性能の全てを出すことは難しくなるでしょう。iBook搭載予定のKeyLargoで初めて33.3Mbyte/secとなりその性能を発揮することになるるわけです。(Fig.5)近い将来KeyLargoを搭載したSCSIレスのパワーブックが発売されるでしょう。

fig.5 iBookのブロック図

参考

  1. IBM:IBM Travelstar 25GS, Travelstar 18GT and Travelstar 12GN
  2. IBM:Travelstar 14GS(DCYA-214000)
  3. XcarEt Media Bay Unit、XcarEt Media Bay Unitについて、17/Mar 1999
  4. The Norton Utilities 4.0,1994-1998 Symantec Corp.All rights reserved.
  5. IBM Travelstar 25GS, 18GT, and 12GN 2.5-inch hard disk drives、data sheet
  6. Apple:PowerBookG3Series.pdf
  7. Apple:PowerBookG3Series_1999.pdf

10/Aug.

Battery Reset

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実は、つい先日Batteryの充電が出来なくなりました。iModeのページではその不具合についての私見を述べました。その不具合について再掲致します。しかし、この考え方には明らかな間違いが含まれている可能性があります。

PowerBook G3 Seriesの充電機構は大変複雑で、本体の消費電力予想をたてた上で、充電に回せる電力を細かく調節しながら、充電します(1,(2。また、バッテリー自体に情報チップを搭載し、過充電、過放電を防止しているようです。

しかし、注意すべきはバッテリー本体に搭載される、インジケーターを含む残量表示装置は、あくまでもPowerBook G3 本体に内蔵されるPMUよりの指令で、情報を記録していると言うことです。バッテリー内部には電圧センサーなど独自に充電状態を調査する装置は含まれていないようなのです。

従って、次のようなトラブルが起こる可能性があります。バッテリーを使い切ったときに、数回無理な起動を行ったり、放置したりします。すると、PMUが充電を開始したときに、所定の電圧上昇が得られないとそのバッテリーが既に過充電にあるのではないかと誤認してしまう様なのです。誤認がおこると、PMUはバッテリーの情報チップに「すでにフル充電ある」という情報を送り込みます。

間違った情報が書き込まれたバッテリーを使用すると、PMUは安心して残り少なくなったバッテリーから電源を供給しようとして、さらに傷口を広げる結果となるのです。

この問題の解決には、PMUのリセットとバッテリーのリセットの二つが必要です。PMUのみのリセットでは不十分のことがあるのです。回避方法としては、PMUのリセットを行い、バッテリーを挿入して充電情報が正常になった時を見計らって、バッテリーを抜き取り、もう一度PMUのリセットを実行する。そして、バッテリーを挿入して充電する。これを数度繰り返えす必要がありました。

PMUリセットを何度も繰り返すのは骨が折れるだけではなく、他の重要な情報も消去されるのであまりお勧めできません。PB G3 Battery Resetがそのために発表された様です。

まず、このアプリケーションが必要な人は限られます(3,(4

  • バッテリーが充電できない
  • バッテリーインジケーターが100%充電になっているのに、実際にバッテリーで駆動するとすぐに「10秒以内にスリープしてしまう」状態
  • PowerBook G3 Series 1998 Wallstreet(Bronzeは除く)

上記の全ての条件がそろったとき、必要な場合があるとお考え下さい。というのも、このアプリケーションは強制的にバッテリーの情報チップをリセットします。必要がない、もしくは適切ではない状態でおこなうことはお勧めできないばかりか、バッテリーセルの破損に繋がりかねません

しかし、これのトラブルは長期旅行に出かけたあとや、通常AC電源のみで使用しているPowerBookには起こり得るトラブルと考えられます。

 PB G3 Battery Reset

参考

  1. Charge battery,バッテリーの充電について 28/Mar 1999
  2. Tech Info Library:PowerBook G3 Series: Battery and Power
  3. Software Updates:PowerBook G3 Series Battery Reset Update
  4. Apple:About PB G3 Battery Reset

8/Aug.

Color simulation

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40日前にPalmPAD for PBG3を張り付けて使用中です(1。初め手になじむまで、若干べたべたした手触りでしたが、現在は「さらさら」して、感触もとてもよくなってきました。通信販売が主ですが(2、東京・秋葉原のAmuletではデモマシンに直接触れることが出来ます(3

最近、カスタムメイドされたPowerBookを見る機会に恵まれました。透明パーツと換装された外装パネルを持つものや、京友禅を施されたものも有りました。随所に工夫が施され、材質の違いから来る強度の変化に対し、各所に強度補強モールが追加された精密なものでした。

PowerBook G3 Seriesにも木目調に塗装された外装パネルと交換するサービスをPower Yu新宿店(4が提供しています。

Fig.1はフォトレタッチソフトで、試しに外装パネルをワインレッドにしたPowerBook G3 300/14です。どうでしょう、結構楽しめそうですね。もう7年近く前に弟が乗っていたワインレッドメタリックのGTRをイメージしてみました。

Fig.1 筐体をワインレッドにした場合のシュミレーション

参考

  1. PalmPAD for PBG3,異種素材について、PalmPAD for PBG3,27/Jun 1999
  2. 革屋国立商店:三鷹市下連雀3−27−1三協ビル2F、0422-70-6280
  3. Amulet:東京都千代田区外神田3−5−12 聖公会神田ビル1F,03-5295-8418
  4. Power Yu新宿店:東京都新宿区西新宿3-1-4ウエル新都心ビル1F、03-3345-8866
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メディカル マッキントッシュ

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