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14/Jul.

384

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今回、この時期に搭載メモリを増設する事にしました。目標はLombardの最大保証搭載メモリと同等の384Mbyteです。

私が使用中のPowerBook G3 300/14は購入時192Mbyteのメモリを搭載していました。具体的には、2M×8Bit×4 Bank Synchronous DRAM(64Mbit)であるKM48S8030AT-G10を24個搭載していたことになります。

このKM48S8030AT-G10は100MHz動作を保証したSAMSUNGのチップであり、100MHz動作時はCAS Latency=3(CL=3),83MHz駆動時もCL=3、66MHz動作時はCL=2での動作が可能なチップです(1

CAS LatencyはDOS/Vでは聞き慣れた単語ですが、Macintoshではあまり馴染みがありません。そこで簡単に図で示したのがFig.1となります。

fig.1 SDRAMのCAS Latencyのセッティングでの読み出しまでのタイミングの略図。アドレスがセットされてから読み出しが開始されるまでタイムラグが存在するが、読み出しが始まればクロックにシンクロしてデータが読み出されることが示されている。

CAS Latencyのセッティングはプログラム可能であり、Macintoshでもブート時におそらくセッティングしていると思います。

次に購入したのがGREEN HOUSE社のGH-SDG128MAでした(2。これには4M×8Bit×4 Bank Synchronous DRAM(128Mbit)HM5212805TDT10が搭載されていました。このチップは100MHz動作時にもCL=2で、66MHz動作時もCL=2です(3

そして今回購入したTranscend社(4のTS256MAPIMACにはSAMSUNGのKM48S16030T-GLが搭載されていました。これは100MHz駆動時CL=3、83MHz駆動時はCL=2、66MHz駆動時はCL=2という製品です(5

結果としてPowerBook G3 300/14は全て128Mbitチップ構成へ変更され、計384MByteとなりました。Webで注文、GH-SDG256Mと書かれていたにもかかわらず送られてきたのはTS256MAPIMACでした。納得がいかないので現在調査中です。

参考

  1. SAMSUNG:KM48S8030C
  2. Scapegoat、メモリ増設について 12/Nov 1998
  3. HITACHI:HM5212165D シリ−ズ,HM5212805D シリ−ズ
  4. トランセンド・ジャパン株式会社、Tel 03-5624-3731
  5. SAMSUNG:KM48S16030

11/Jul.

Comb Noise

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PowerBook G3 400/14には標準でDVD Video再生機能が搭載されていることは周知のことです。

PowerBook G3 Series(Wallstreet,PDQ)でも、PowerBook DVD-Video Kitを利用することで、これまでもDVD Videoを視聴することが出来ましたが、画質には差があるのでしょうか。

Wallstreetには、1チップMPEG2デコーダあるDiVA-DS System Decoderが搭載されています。(1,(2,(3

これに対しLombardには同じく1チップMPEG2デコーダであるDiVA-PC System Decoderが搭載されています(4,(520/Julに訂正、加筆しました。資料の読み間違いです。新しいバージョンのチップが搭載されていたのですね。そのためにドライバーが二つ存在したという訳でしょうか。

Wallstreetの場合、PCMCIAカード内部にこのチップが搭載され、ZOOM VIDEO規格で接続されています。

Lombardの場合はGatewaySOLO9100と同様(6Mother Boardに直付けされ、PCIバスに接続し、Rage LT ProとはAMC接続しています。

fig.1 BCBA-0010 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」より部分

この両者のハードウェア構成は、ほぼ同一であり、厳密に言えば前者はPCMCIAインターフェースが間に入りますが、同じ程度の画質であると予想していました。

しかし、両者の画質は、全くと言っていいほど違う味付けがなされていたのです。WallstreetでDVD Videoを視聴すると、Fig.1で示す様なComb Noiseが、動きが激しい場面で目立ちます。とくに最大画面で表示した場合、小さな動きでもこのComb Noiseに気付くでしょう。

それに比べ、Lombardでは、アニメーションなどの一部のソースを除けば、ほぼ気が付かないレベルまでこのComb Noiseが解消されています。そのぶんやや画面が甘くなっていますが、見比べないと判りません。Comb Noiseは気になり出せば、結構目立つので、この改良はLombardの大きなアドバンテージであると言えるでしょう。DOS/Vもノート環境に限定するなら、この画質に匹敵する機種はごく一部に限られます。ようするにDiVA-PCの性能が予想より優れていたということでしょうか。

音声に関しては、内蔵スピーカーで比べるのなら、LombardよりもWallstreetが優れていたことを付け加えておきます。

参考

  1. New DVD-Video System,Lombardに搭載されるDVD Video systemの噂について,17/Apr 1999
  2. C-Cube Mirosystems:DiVA-DS System Decoder
  3. C-Cube Mirosystems:Ziva_dec.pdf
  4. Apple:PowerBookG3Series_1999.pdf
  5. C-Cube MirosystemsDiVA-PC System Decoder
  6. GATEWAY2000 Japan:Solo9100 商品説明

10/Jul.

Lombard CPU Daughter Card

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CPU Daughter Cardのアップグレードは出来ませんか?という質問を時たま受けます。結論から申せば、CPU Daughter Card上に搭載されているMac OS ROMのライセンス問題により、サードパーティからのアップグレードカードの販売は望み有りません。

そうなれば、Lombardの400MHzのCPUカードがWallstreetでも使えないだろうかと考えるの人情です。しかしこれも駄目です。

Fig.1はWallstreetのCPU Daughter Cardの裏面の写真です。Mother boardとの接続ソケットが2カ所有るのが判ります。

fig.1 WallstreetのCPU Daughter Card裏面。左下に66MHzのMPC106 PCI Bridge/Memory Controllerが見える。Mother Boardとのコネクターは2本。

それと比較すると、Fig.2のLombardのCPU Daughter CardのMother boardとの接続ソケットは1カ所しか有りません。

ハードウェアの互換性が全くないうえに、New WorldアーキテクチャROMを搭載したLombardは(1、起動プロセス自体にも大きな変化があり、たとえソケットが同じだとしても起動できる望みは薄いです。

しかし、このソケットの数の変化どういう意味があるのでしょうか。

fig.2 LombardのCPU Daughter Card裏面。左下に66MHzのMPC106、Mother Boardとのコネクターは1本。

fig.3 現在私が使用するWallstreet 333/14のブロック図

Fig.3に示すのはWallstreetのブロック図です。PowerPC 750とMPC106(Grackle,memory controller and PCI bus bridge)で構成される60x Busは、CPU Daughter Cardの中で完結し、66MHzで駆動されています(2

CPU Daughter CardとMother Boardの間の信号は33MHzのPCIバスであるとしています。Lombardでは一本で済んでいるソケットが、どうしてWallstreetでは2本いるのか?確かにLombardにはI/Oを司るPaddingtonが一つしか搭載されていません。これに比べると、両方のExpansion Bay UnitにIDEドライブを増設できるWallstreetはI/OチップのHeathrowを2つも搭載しています。しかし、2つ有るからと言ってソケットが2ついるとも思えません。

単なるコストダウンでは説明できない何かかがLombardのCPUインターフェースか削除されたのでしょうか。Wallstreetでは66MHzの60x BusがMother Boardに出ていたとは申しません。しかし、この信号がMother Boardへ供給されないと将来PowerBookへの搭載も当然予想される2×PCI Busすなわち、グラフィック専用バスが実現しません。グラフィックチップ変更によるスピードバンプモデルがLombardアーキテクチャで登場するのは望み薄なのでしょうか。

参考

  1. Apple:PowerBookG3Series_1999.pdf
  2. Apple:PowerBookG3Series.pdf
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メディカル マッキントッシュ

medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002,2003,2004
Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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