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6/Aug

FAQ: Can`t charge

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Q PowerBook G3 Seriesを使っていたら、充電が全く出来ない状態になりました。まだバッテリーの寿命には早いと思います。解消する方法を教えて下さい。

A この対処方法の対象はPowerBook G3 Seriesとします。

STEP 1

本当に充電できないのか確かめて下さい。充電電力は可変であり、PCMCIAカードの有無やExpansion Bayユニットの有無で充電時間は変わります。ACアダプタで問題なく使用できるのに、ACアダプタを抜いたらすぐに電圧低下が発生し、「10秒以内にスリープします」というダイアログが出現する状態で、スリープさせても、バッテリー側面に付いている4つのLEDが、充電中を示す点灯、すなわち一つも点かない状態であることを確認しましょう。スリープの状態で1分待っても一つも点灯しない場合は、充電障害が発生していると思われます。

STEP 2

次にバッテリーを抜き取り、バッテリー残量確認ボタンを押して下さい。このとき全てのインジケーターが点灯する場合は、もう一度確実にバッテリーを接続しバッテリーのみで使用できないか試して下さい。このときやはり、30秒ぐらいで「10秒以内にスリープします」が表示されるので有れば次のステップに進んで下さい。問題なく使用出来る場合は終了です。バッテリー残量表示が一つだけ点滅する場合は次のステップに進んで下さい。

STEP 3

Battery Reset2.0をインストールします。インストール後リセットする必要があります。これはBattery Updaterと呼ばれる機能拡張が付け加えられるためです。このアップデータによりPMUのプログラムが改良されます。再起動後ユーティリティフォルダ内部のBattery Reset(ver1.0)が自動的に起動するので、右、もしくは左、もしくは両方を選択し、実行します。インジケーターが空を示したの確認したら、一度バッテリーを取り外し、確実にバッテリーをセットして下さい。次にスリープさせましょう。スリープ後、バッテリーの発光ダイオードが点灯し続けるなら、おそらく障害は解消しました。そのまま、充電を続け40分後、2個から4個点灯していれば、そのままお待ち下さい。おそらくバッテリーは元通り使用できるでしょう。

すぐに消灯してしまう場合はもう一度、Battery Resetをもう一度実行し、終了後は電源を切ってStep 4に進んで下さい。

 Battery Reset2.0

STEP 4

次に、PMUリセットを実行します。

PowerBook G3 Series 1998(Wallstreet、PDQ)の場合

電源オフの状態で、ACアダプタを使用しつつ[shift]+[fn]+[ctrl]+[電源キー]の4つを同時に5秒以上、10秒ぐらい押し続けて下さい。念のため2度ほど繰り返せば確実でしょう。

PowerBook G3 Series 1999(Bronze,Lombard)の場合

本体後ろのリセットボタンを5秒以上、10秒ぐらい押し続けて下さい。

STEP 5

電源を投入し、そのまま待ちます。このときExpansion Bay、PCMCIAカードは取り外しておくと問題解消が早くなります。1分待ってバッテリーインジケーターランプが一つ点灯していたら、一旦バッテリーを抜き取り、再び挿入し、1分待って下さい。これを3回ほど繰り返します。3回目、インジケーターランプが点灯し続けているならStep8に進んでください。もしもバッテリーインジケーターランプが一つも点灯しない場合はSTEP6へお進み下さい。
NEW補足:Battery Resetが使われるようになり、バッテリー内部の情報チップの「経年変化」パラメーターがキャンセルされたバッテリーが充電障害を起こした場合、一種の「過放電」状態になっているもようです。自動シャットオフ前に「残り時間10分」のアラートが出ず、「残り10秒」のアラートが出てしまう場合、まさにその状態が疑われます。充電インジケーターが一時的にしか持続せず、すぐに充電を中止し、最終的に「100%充電状態」へ以降してしまうバッテリーの場合、あきらめずに再生をこころみてください。大変根気がいる作業ですので、Battery Resetを施行したバッテリーをTwin Batteryで使用したり、自動シャットオフまで使い切らないようしましょう。

再生作業は、Step 5の段階で約40秒間だけ、Expansion Bayにバッテリーを挿入し、途中でバッテリーを引き抜きます。引き抜いた後、PMUが認識するまで、10秒ほど待ち、また挿入して充電インジケーターが1つ点灯してから40秒待って引き抜きます。このとき30秒待っても充電インジケーターが点灯しない場合は、一旦引き抜いて再度トライして下さい。それをバッテリーインジケーターが二つ点灯する状態になるまで根気よく繰り返します。作業は単純ですが、場合により約1時間かかります。

STEP 6

パワーブックを再起動し、Battery Resetをもう一度実行してスリープして下さい。ACプラグ、バッテリーを取り外し10分放置してください。これでバッテリーバックアップ電池が空になりPMUスーパーリセットが出来たはずです。(PMUリセットよりも強力です)。パワーブックを起動後インジケーターランプが点灯しつづけるならStep 8に進んで下さい。消えるようなら・・

PowerBook G3 Series 1998(Wallstreet、PDQ)の場合のみ

本体のACアダプター挿入口を注意深く観察して下さい。金色のテープがはみ出ていませんか?テープが見える場合はEMI Shieldがショートして充電が出来なくなっています。サービスプロバイダーで修理を依頼して下さい。

STEP 7

Power SupplyボードもしくはSound cardが故障している可能性があります。サービスプロバイダーに修理を依頼して下さい。

Step 8

スリープさせて下さい。そのまま40分間待ちます。40分後バッテリーインジケータが2個〜4個点灯していればそのまま2時間お待ち下さい。おそらくバッテリーは元通り使用できるでしょう。もしこのときバッテリーインジケータが消灯しているなら、試しにバッテリーを使用して下さい。数十分使用できる様ならそのバッテリはーもう寿命かもしれません。数分で使用できなくなるならSTEP 7へお進み下さい。

参考

  1. Battery Reset,充電が出来ないPowerBook G3 SeriesとPB G3 Battery Reset 10/Aug 1999

20/Aug.

FAQ: Inverter Noise

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Q PowerBook G3 400/14を使っていますが、騒がしいオフィスの中でも耳に付く「キーン」という音がして、大変不快です。頭痛すらします。この音は何ですか?

A ピッチの高い音の発生源として,ハードディスクが原因の場合があります。ハードディスクの回転をコントロールストリップで止めて、音が止めば間違いなく音源でしょう。この音量には個体差があり、データの読み書きが問題無い場合は、ある程度音のするものとしてあきらめなくてはならないものです。

もしも、その音が液晶の輝度調節をすると変化する音であるなら、その原因はInverter Boardにあります。PowerBook G3 Series 1999(Bronze,Lombard)のInverter Boardは、液晶ヒンジ内部に搭載されています。Fig.1はヒンジの化粧パネルを取り去った写真です。ヒンジ中央に絶縁フィルムに覆われたInverter Boardが見えます。

fig.1 LombardのInverter Board。スリープランプに隣接して液晶パネルのヒンジの中にある。

それではPowerBook G3 Series(wallstreet)のInverter Boardはどこに有るのでしょうか。Fig. 2はWallstreet,PDQの液晶ベゼルの模式図です。液晶下側のアップルマークの裏側当たりにはバックライト用のInverter Boardが存在します。

バックライトに電気を供給するInverter Boardは発熱するだけでなく、時に「キーン」という発信音がする場合があります。液晶の裏側についているWallstreetではあまり気になりませんが、薄い化粧パネルの直下にあるLombardは耳に付くことがあります。

しかし、騒がしいオフィスの中でもしっかり判るほどの音を出すもののなかには不良品である場合が有るかも知れません。音が大きい場合は一度サービスプロバイダーにご相談下さい。

ここで注意すべきは全ての製品で多かれ少なかれ音がするということです。修理は部品交換となるわけで、交換したら音が逆に大きくなったということだってあり得るのです。確かに中にはllll交換して改善したという人も報告がありますが、音がするものの全てが交換対象にはなりません

fig. 2 Wallstreetの液晶ベゼルの裏側。アップルマークの裏側あたりにバックライト用Inverter Boardがある。

28/Aug.

FAQ: VST Expansion Bay HD Trouble

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Q VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive(6Gbyte)1)が大きなファイルをコピーすると途中でフリーズします。故障ですか?

A 内部にFujitsuのMHE2064ATを搭載している6GByteモデルで大きなファイルのコピー中にフリーズすることが経験されています3)。これはNorton UtilitiesのSystem Info2)を実行すると、途中でフリーズしてしまうことですぐに再現できます3)

fig.1 VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive

これは、ドライブ設定1.7.3で拡張HFSフォーマットし、PowerBook G3 400/14及びPowerBook G3 333/14の両方で不具合を確認。さらにひろ氏は4)、仮想メモリオフ、ディスクキャッシュ最小に設定して、機能拡張を読み込まない状況でも、再現したことを伝えています。

早川進一氏は5)PowerBook G3 400/14とVST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive(6Gbyte)の組み合わせで同様のコピー時の問題に遭遇し、それを報告すると共に、その解決策としてVST Format 4.2.8によるフォーマットでこの問題を回避させることが出来ることを伝えてくれました。

fig. 2 純正内蔵6G Hard Diskとの比較、点滅している部分は測定不可3)、System Infoにて

VST Format 4.2.8によるフォーマットにも問題点はあります。一つづつ検討してみましょう。

(1)1パーテーションが2Gbtyte以上に出来ない。

このため、6GByteのVST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Driveをフォーマットすると3つの2GByteのドライブが出来てしまいます。

(2)拡張HFSフォーマットが出来ない

サポートしていません。従って小さいファイルの格納高率が落ちます。

(3)アクセス速度が遅い

測定できる範囲での結果では、ドライブ設定でフォーマットした場合は最高約9Mbyte/secのスループットが得られますが(fig. 2)、VST Format 4.2.8を使用すると約2Mbyte/secしか得られません。(fig.3)

(4)現在入手できない

過去のVSTのExpansion Bay HardDiskには添付されていたことも有りますが、今回のVST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Driveには付属していません。現在VSTのホームページからもダウンロード出来ません。

fig.3 純正内蔵6G Hard Diskとの比較、外周の最も高速なパーティーションでの測定。ファイル存在下での測定のため実際には10〜20%の改善があるでしょう。実際の使用状況に近い値であることは確かです。

VST社の対応内容

初めテクニカルサービスへ不具合のメールを出しました。フリーズの原因や、VST Formatの所在について問い合わせたにもかかわらず、質問の回答はいっさい無く、販売窓口の担当へ連絡を取るように言われました。

そこで、販売窓口担当へ「問題の回避方法」「交換するとして、どこ製のドライブが内蔵されるのか」「米国への送料は誰が払うのか」という質問を出しましたが、いっさい回答を得られませんでした。彼らが言うのは「ドライブを送り返せ」「クレジットカード番号を教えてくれれば、それを保証に新しいドライブを入れ替わりに送る」という繰り返しで、交換ドライブがまた同じ富士通製である可能性を否定しようとしませんでした。

この対応に疑問を持った私は、再度テクニカルサービスにメールのやり取りに疑問を感じる故のメールを送りました。すると、次のような解決策を提案してきたのです。

  • 「不具合交換」を明記してドライブを送り返してくれ。(着払いの許可は得られず)
  • VSTのホームページから同等金額の他の商品との交換
  • 納入金額の払い戻し(日本での購入金額ではなく、VSTの値段という意味)
  • 同じ良品との交換(結局、内蔵されるHardDiskのメーカーは確定できず)

最終的には、非常に丁寧なメールで対応してくれました。しかしながら、私の知りたい「送料を誰が持つのか」「交換以外の対応法方の提案」「良品のHardDiskメーカー」を知ることは出来ませんでした。

最終的にはVSTとの交渉をあきらめ、国内の輸入代理店経由で購入金額の全額返還で対応してもらうことになりました。

今後VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Driveを購入する予定の方は、継続してこのFAQをご覧下さい。根本的な対処法が見つかり次第、ご報告する予定です。

参考

  1. VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Drive
  2. The Norton Utilities 4.0,1994-1998 Symantec Corp. All rights reserved.
  3. VST Expansion bay hard Drive、VST New 1999 PowerBook G3 Series Hard Driveのフリーズ問題 15/Aug 1999
  4. ひろ氏、私信
  5. 早川進一氏、私信

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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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