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3/Dec

TAXAN WMO64

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901_TAXAN WMO64

901_TAXAN WMO64

Fujitsu製の薄型640Mbyte光磁気ディスクを使用した、PowerBook G3 Series 1998 (wallstreet)のExpansion Bay用MOドライブ。TAXAN (加賀電子)製である。

写真提供:PowerLab

902_TAXAN WMO64

装着時は、約1.5cmほどのベゼル部分が本体から突出する。持ち運びの時などキャリングケースと干渉するおそれがある。

写真提供:PowerLab

902_TAXAN WMO64

903_WMO64 socket

903_WMO64 socket

奥行きの増大の原因は、fujitsu MCG3064APのATAPI端子の位置の変更によるものと思われる。これまで薄型MOドライブは小型の専用ソケットが右側にオフセットして装着されており、VST 製のPowerBook 5300,PowerBook 3400用MOドライブは、この専用ソケットからフィルムケーブルでExpansion Bay用ソケットに接続されていた。MCG3064APはハードディスクと同じ、ATAPI端子が左側にあるため、裏側に装着されるExpansion Bay用ソケットと合わせると、厚みが出てしまっている。

写真提供:PowerLab

904_MCG3064AP

904_MCG3064AP

厚み17mm、295gの640Mbyte OW対応ドライブ。世界最小、最軽量で、モバイル用途を考え対衝撃性を向上させ、消費電力も小さなものとなっている。ディスク回転数は3600rpm。

写真提供:PowerLab


PowerBook G3 Series 1998はシリアルインターフェース、ADBインターフェースなどのレガシーインターフェースを持ち、MacOS 8.1での動作が可能であることから、特にDTP関連業種でのポータブル機として活用されています。DTP用途とするにあたり、内蔵型光磁気ディスクの発売は期待されてはいましたが、ドライブの製造が休止されていたため、実現に至りませんでした。

旧型の230MbyteMO薄型ドライブをExpansion Bayに入れるという試みは何度か行われ*1、動作確認もされたのですが、個人的な改造の域を出るものではありませんでした。

今回、PowerBook G3 Series 1998専用としてExpansion Bay用640Mbyte OW対応光磁気ディスク、MWO64がTAXANから発売されました。

使用されるドライブは、904_MCG3064APで、世界最小、最軽量のFujitsu製640Mbyte OW対応ATAPI MOドライブです。回転数は3600rpmと早くはありませんが、消費電力を押さえ、対衝撃性能を向上させているなど、モバイル用途として特化したドライブです。*2

本体装着時に約1.5cmほどベゼル部分がはみ出してしまうのが、デザイン的にとても残念なことなのですが、903_WMO64 socket部分の厚みがどうしても旧来よりも大きく、その分そとに出てしまっているようです。

実売価格は49800円前後です。購入できるショップはPBG3 1998 (Wallstreet) 周辺機器に掲載しました。

既に発売から2年経過した2世代前のPowerBook専用に、アップグレードカードが発売されたり、MOドライブがリリースされたりと、半年で旧型となり、1年半たてば新型交代となってしまう、コンピュータ製品のなかでは、例外的ですらあります。

謝辞

PowerLab社、塩見様には写真、情報を提供して頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

#1 富士通製薄型光磁気ディスクをExpansion Bay Unitに組み込む試み 20/Apr 1999

#2 fujitsu 薄型3.5型光磁気ディスク装置 MCG3064AP

7/Dec

TAXAN WMO64

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905_WMO64 Bench Mark test with 230MByte Magneto Opitcal Disk Media

Expansion Bayのリムーバブルメディアとして便利で比較的高速なZIPと比較対照としたときのWMO64のベンチマークテスト結果。メディアは非OWの230Mbyte。System Infoで測定した。シーケンシャル読み込みは8割程度の速度と、我慢できるが書き込み速度は2割程度である。ランダムアクセス速度は読み込みで108%、書き込みでは64%を示した。

データ提供:桐原氏

905_WMO64 Bench Mark test with 230MByte Magneto Opitcal Disk Media

906_WMO64 Bench Mark test with 640MByte Magneto Opitcal Disk Media

WMO64にOW非対応の640Mbyte MO Mediaを使用した時のベンチマーク結果。シーケンシャル読み込み速度こそ、ZIPの1.6倍、約2Mbyte/secの速度があり、Random Readも互角とまずまずであるが、書き込み速度は軒並み悪く、トランザクションタイムが悪いこと予想される。ランダム書き込み速度もZIPと比較すると1/3程度しかなく、キャッシュも有効には働いていないようだ。

データ提供:桐原氏

906_WMO64 Bench Mark test with 640MByte Magneto Opitcal Disk Media


士通のモバイル用薄型3.5インチ光磁気ディスクMCG3064APを使用した、TAXANのMWO64に関して、読者から実際の使用状況についての詳細をお知らせ頂いたので御紹介いたします。

まずスリープ関係の制約をyama氏がお知らせ下さいました。MWO64をMacOS 8.6で利用する場合、スリープ復帰時に必ずフリーズしてしまうそうです。これは、マニュアルにも明記されたことであり、スリープから復帰する時にMWO64をExpansion Bayから取り外す必要があります。Mac OS 9ではこの問題はおこらないとされていますが、旧OSで使用したいユーザーの多いPowerBook G3 Series 1998 (Wallstreet)では、この仕様は残念です。

またExpansion Bayのスワップにも制約があるそうです。起動後にMWO64を装着してもドライブが認識されません。別のドライブに差し替えることは問題ないのですが、再度差し込んでも使用できないそうです。MacOS 8.6の時に起こる、スリープ復帰時にドライブが装着されていると起動しないことと合わせると、一旦スリープしたら再起動するまでMOは使えないことになります。

それと、起動ディスクにはなりません。これはセクタ長が512Kbyteの540Mbyte MO Media、230Mbyte Media を使用しても、不能であることを確認していただきました。

起動ディスクに関しては、桐原氏が再検し、やはり出来ないことを確認しています。氏は、PowerBook G3 Series 1998 (Wallstreet)が、他に起動ディスクに出来るインターフェースを豊富に持っているので、大きなデメリットにはならないと感想を述べられました。

原氏は動作音について、次のように述べられています。

書き込み、読み込み時の音は恐ろしいほどに静かです。少しは音がした方がアクセスの確認になって良いと思うのですが、アクセスランプに頼らなければならないほどです。回転音さえ皆無と言ってよいほどです。Ejectの時のみ例のウイーンと言う音がするのみです。

同時に、アクセス速度に関しては、内蔵ATAPI接続であるので、それなりの速度を期待したそうですが、とても遅くて失望したと伝えてくれました。ただ、電池駆動が出来る小型装置であるのである程度割り切りも必要だと付記されています。

桐原氏にはベンチマークテストを施行して頂きました。どちらのメディアもOW非対応です。速度の比較として100Mbyteの容量を持つリムーバブルメディアのVST ZIP 100 Driveと比べてみました。

905_WMO64 Bench Mark test with 230MByte Magneto Opitcal Disk Mediaは230MbyteのMOディスクでのテスト結果です。読み込みでは8割、書き込みでは2割と、書き込みが遅いことが目に付きます。OW非対応MOは、書き込み前に消去をするためこのような差が生じるのでしょう。

データ密度が上昇し、相対的に速度向上が期待できる640Mbyteメディアについては、906_WMO64 Bench Mark test with 640MByte Magneto Opitcal Disk Mediaに示します。読み込み速度も改善していますが、書き込み速度は非常に遅いといわざるおえません。データ受け渡し用途には、容量は少な目とはいえ、一般的な230MByteメディアを使用するほうがよいことがわかりました。

謝辞

BBSで最初に情報を提供していただいたyama様、何度も計測をお願いしたにもかかわらず、データを提供してくださった、桐原様に御礼申し上げます。

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Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002

Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

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